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体験談「コミュニティー・ビジネス」起業してみて、気づいたこと!わかったこと!

#コミュニティ・ビジネス #起業

始まりは2010年の事。地元自治体の広報誌に、コミュニティー・ビジネス講座があるということを知ったことに始まる。

週一回90分で6ヶ月というコースだった。とにかくすべての講座に参加する。長年にわたり地元で事業を行ってきたが、このときビジネス自体が立ち行かなくなっていた。国の規制緩和の煽りをモロに受けたかたちだ。次に何かやろうとしていた時だった。

「コミュニティー・ビジネス」とは、わずかながらの収益を上げつつ、社会貢献していくというビジネスモデル。受講者は、全体で25名。その内訳は、男性22名女性3名だった。年齢では、8割の方が定年退職者。私は若い方に入っていた。講座の最後に、団体を立ち上げるということになり、その代表となる。

私の考えていたところは、教育分野での支援。しかしほとんどの人が違う方向を目指していたため、この団体から抜けることになる。

一方で地元商店会(30店舗)では、研修の責任者を任されていた。そこで、商店街のなかで何かできないか!を模索。呼びかけたところ、4店舗が集まった。話し合いのすえ、とりあえずやることにしたのが「朝市」。さらに、フリーマーケットも一緒にやることで合意する。

事業の原資として、各店5万円× 4 = 20万円あつめ、備品を揃えた。A4チラシ2000部を作り、ポスティング。さらに、商店街の各店舗と支援者10名の家に、ポスターを貼らしてもらう。

名称は「あったか朝市」、月2回の実施で、朝9時から昼までおこなう。また、地元農家の参加も求めた。4件の農家に参加してもらう。この事業は、2011年から2019年で行ったが、現在コロナ禍で中止に追い込まれた。

この間に、もう一つの団体にも加わった。大学時代の友人(税理士)から、士業団体が行う新事業の立ち上げに参加しないか!の呼びかけに応じたものだ。

弁護士2名、公認会計士1名、税理士1名、社会保険労務士2名、建築士1名、宅建(不動産屋)1名で、私を含めて9名となる。

高齢者の支援事業を目指す!という発起人(代表)の言葉で始めたが、やっていく過程で、その代表者が病気になり離脱してしまう。自分にとっては、梯子を外された格好となる。しばらくして、活動そのものが休止となった。

それから半年したある日、地元自治体による「人口減少問題」のセミナーがあった。老若男女60名ほどの参加があって、意見が活発に繰り広げられる。その中で、会合でよく合う人物(社会福祉士)に目が止まった。帰りがけに「ちょっとお茶でもしませんか!」と声をかける。あっさりオッケーしてくれて、近くの喫茶店へ向かった。

「実は、今町おこし事業として、新たなものを探している!協力してもらえないでしょうか?」と話してみると、意外にも協力してくれるという。

そこから新たなメンバー探しが始まる。大学時代の友人で社会労務士、仕事で付き合いのあった建築士、その建築士の友人のサラリーマン。合わせて5人が集まった。

事業内容としては、高齢者支援事業。まえの士業グループで、青写真が作られていたからだ。とりあえず、自分の所の廃業した店舗(15坪)を事務所として使うことにした。

ネット検索をすると、東京・練馬に似たような団体があった。そこでは、健康麻雀を毎週やっているという。「あっ、これだ」活動資金はここから出せばいい。

チラシを2000部つくり、ポスティングする。麻雀牌、テーブルなどの備品を買い揃えた。やってみると、かなりの参加者があった。週2回朝9時から午後3時までの会員制。事業は順調に滑りだし、これは今でも続いている。

ところが、セミナーを数回おこなったところで肝心の事業本体は頓挫してしまう。またしてもメンバーの病気だった。一人は透析となり、もう一人は癌を患い遠方に引っ越してしまったのだ。

まとめ
健康麻雀教室、これは今でも続いている。成功した理由は、チラシのポスティング。しかし、本来の目的とした事業は止まったままだ。何がいけなかったのかを考えてみた。

最大のポイントは、参加者がすべて男性だったこと。サラリーマン時代の価値観に縛られていることと、男性の場合は健康に問題がある人が多いことが考えられる。

そして、私のリーダーシップにも問題があったかと思う。意見の汲み上げ、コミュニケーション不足もあったようだ。

さらにもう一つ、SNSが使えていなかった点。いま、ここは大事なポイントとなると考えられる。地元の人たちへの発信力が足りなかったようだ。地域で、いかにして多くの協力者をえるかにかかっていると考えられるからだ。

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