反社会勢力、暴力団VS半グレ、現状はどうなっているか?
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近年、反社会勢力でのチカラ関係が変わってきた。昭和の時代では、いわゆる「暴力団」がほとんどだったのだが、1992年3月から施行された暴力団対策法によって、暴力団員の数が減り続けている。現在、すでに10,000人以下になったようだ。この「半グレ」、いわゆる反社会的行為を平気でおこなうヤカラ。「振り込め詐欺」、「覚せい剤の売買」、「銃の密造」などもやるというから、ほとんど暴力団と変わりはない。問題は、警察がこの実態を掴みきれていないこと。これによりほぼ野放し状態となっている。
*「半グレ」とはどんな連中?
事件としてハッキリおもてにあられたのが、2010年からだと言う。大相撲の朝青龍事件と、歌舞伎役者の市川海老蔵暴行事件、これにより世間に知れわたる。どちらも暴走族「関東連合」のOBが関係していた。飲み屋でのイザコザが元になって騒動となったのだ。
そもそも「半グレ」と言いだしたのは、ノンフィクション作家の溝口敦だという。意味としては「半分グレている!」や、法律にたいし「半分グレー」な対応をする!そんなところ。このグループが取り締まりにくいのは、まったく組織化されていないためだ。あくまで友人関係だったり、地元の先輩後輩といった繋がりでできている。またとくに縛りがあるわけでもない。やめてもいいし、また寄りを戻すことも可能なようだ。
*暴力団の現状とは?
伊丹十三監督の「ミンボーの女」(1992年)。これは民事介入暴力、つまり暴力団の実態を映しだした映画である。公開2ヶ月前に「暴力団対策法」が施行され、世間の注目をあつめた。暴力団、別名ヤクザにおいては組織化されており上下関係がある。親分とその下につく子分は、いわば疑似的な親子関係とされ、子分は何があっても親分の言葉に従わなくてはいけない。
ヤクザが資金源としているのが、賭博・覚せい剤・恐喝だった。また「顔を売る」商売とも言われ、自分が誰であるかを相手に分からせて資金(しのぎ)を得るのだ。このため取り締まりもやりやすかったとされる。警察ではその名簿をデータベース化され、事件があっても、すぐ「どこの?誰か?」はわかったのだ。
今からおよそ60年前に、全国で18万人以上もいたとされるヤクザの構成員。現在ではすでに1万人を切っており、さらに減り続けている。ヤクザで困るのは、「銀行口座を作れない」、「住居を借りられない」、「スマホを持つことができない」など多岐にわたると言う。そのうえ、ヤクザであることを隠し、ゴルフ場にいけば逮捕されてしまうのだ。とにかく「暴力団対策法」により生きづらくなった。
*特殊詐欺や闇バイトが減らない!
この犯罪がなかなか減らない理由は、首謀者の顔が見えないこと、これによるところが大きい。匿名性の高いSNSを通じてのつながり。そのため末端の犯罪者を捕まえても、上部のモノにたどりつきにくいのだ。ここがネックとなる。
そもそも闇バイトで犯罪をおかす連中は、まったくの素人であり、半グレでないのだ。複数名での犯罪であっても、お互いに顔も知らなければ、名前さえ聞いていない。最近、東京中心に起きている殺人強盗事件でもそうだった。ただ、メディアによる啓蒙放送で、闇バイトをやめた人たちが150人以上にもなったようだ。
*「半グレ」をどう取り締まる?
「半グレ」グループを見ると、いくつかの傾向がある。⑴暴走族のOB ⑵中国人朝鮮人のグループ ⑶趣味の格闘家集団など。彼らは社会から阻害されてきた人たちであり、社会に恨みをもっている。そういった集団を警察としては追跡して調べていくしかない。
もう一つは家庭調査。昔はかなり徹底してやっていたと思う。最近は個人情報保護により、あまり行われなくなったように見える。犯罪の芽を摘みとるには、地道な調査をおこない、網の目を細かくしなければいけないのではないか。
不思議なことに「半グレ」は服装にもあらわれるのだ。一般人とは違ったイデタチをして夜の繁華街を歩いている。そんな連中を見かけたら、どういった集団なのかを調べるべきだろう。これらは確かに手間のかかる仕事だ。だが、やらなければならない時に来ているのではないだろうか。
*まとめ
地域に自警団組織をつくるという方法がある。最近では防犯カメラをかなり安価となっている。これをウェブでつなぎ警戒すると言うもの。この方法なら少人数で対応できるし、さらに警察と連携すれば効果は高くなるはずだ。
さらに地域の要所要所に、「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼れば、なおいい。費用は町内会や自治会で集めるなり、自治体の補助でおこなうといいだろう。とにかく効果のある対策を考えるべきと言える。