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『地震災害』から身を守るには? 南海トラフ地震の被災からの対処法を考える!

#南海トラフ地震 #地震予知
#地震保険     #地震警報  

この半年、地震に関わることで起きた個人的なことは。1つは今年(2024)正月に発生した能登地震で、職場にいた同じ部門の仲間が北陸に帰ってゆき、現在は人手不足になっている状況。そんなことと、住宅保険の更新で、地震保険ををどうするか?迷ったことがあげられる。このところの日本では災害が続き、保険料が上がり続けており、これが悩みの種だ。聞くところによれば、今年の10月にはまた値上がりするが、これでもまだ保険会社は赤字だという。今後さらに上がる事は間違いないとされている。

*地震保険とは何か?
今回の住宅保険更新で初めて知ったのは、この地震保険というものは住宅保険とは全く違う性質があるということだ。その理由は地震災害の特殊性にある。そもそも大規模地震ともなれば、数千戸から数万戸の建物が被害を受けるから、その損害額は半端な金額ではない。それをすべての保険会社が賄うというのは無理ということで、その半分は政府が負担している。

しかし、国の財源にも限度がある。これは年12兆円という金額で賄われるているという。被害件数が多くなれば、一件あたりの支給額は減ってしまうということだ。つまり、仮に家屋が全壊したとしても、全額保証してくれるとは限らなくなる。結局、地震保険とは被災者に当面の生活期を保障するだけのものという性格のようだ。

*地震予知ができない理由とは?
世界一の地震大国ニッポン。世界中で起きている地震、その10%が我が国で起きている。しかもそれは周期的に起きるという。地球の内部には未だ膨大な熱があり、内部ではマントル※が対流している。そのため地表のプレートは動き続けているのだ。日本は四つのプレート上にある島。ちょうど列島の下へプレートが沈み込む。その境目に圧力が変わり続け、ある日、そのエネルギーが解放される。これが地震というわけだ。
※地表ちかくから深さ2900kmに広がる層、地表近くの層はプレートの下部を構成する。

現在の科学では予知は不可能とされている。そのため「いつ」 「どこで」 「どのくらい」の地震が発生するかは、全くわからない。逆に言うと、地震について日時・場所・規模を予知するという情報は全てデマということになる。それでも研究者は様々な方法で解明しようとしていることは事実だ。

1つの方法としてはGPSを使ったものがある。現在は全地球を衛星からの電波でミリ単位以下の精度で位置が特定できるようになった。これを利用し、特定の場所に受信機を設置。常にそのズレを観測している。この情報をもとにどのぐらいのエネルギーが溜まっているのかがわかると言う。実は数年前から能登地方にこの異常がみられていて、地震が危惧されていたというのだ。しかし予知には至らなかった。

さらにもう一つ、「地震波の解析」というものがある。地震波とは、地中のなかで断層が崩れたときに地中を伝わっていくもの。これが連続的に広がっていくと、大規模な地震につながるという。小さな地震波は記録にも残らないものだが、これを丹念に分析することで予知に繋げようとするものだ。

*南海トラフ地震、その周期は?
古文書等の調査から、西暦684年の白鳳地震から南海地震が続いていることがわかる。その周期は260年から90年とかなり幅があるが、直近で見ると90年から150年のようだ。その中で前回の「昭和地震」とその前の「安政地震」を見ていこう。

1854年に起きた安政地震は、マグニチュード8.4。津波の高さは、和歌山の南端・串本で15メートルだった。他の地域が、およそ9m以内という記録が残っている。一方で、昭和の東南海地震(1944年)、こちらはマグニチュード7.9。津波被害は三重と和歌山に集中した。津波の波高8mから10m、死者千人、全壊家屋2万6千。1946年に起きた南海地震はM8.0、和歌山串本で津波6.9m、高知から三重までが4m〜6mの波高とされる。死者1330人、全壊家屋11500だった。

昨日(2024.8.8)発生の南海トラフ南西端宮崎沖で発生した地震は、M7.1だったため、気象庁は南海トラフ巨大地震注意報を出した。これは特に被災弱者に呼びかけるものと言える。また、いま一度防災に対する意識を高める目的もあるようだ。高齢者や障害者や子供たちは、避難に時間がかかるため、前もって安全な場所へで移動しておくよう促すというものである。

*まとめ
私の家でも、親族が高知の沿岸部にいるため、不安は拭い切れない。前もって準備しておいてもらいたいと常々思っている。突発地震が来たら、まずは津波避難タワーや近隣の高層ビルに逃げ込む。津波警報が発表されたら、解除するまでは避難を継続する。

事前避難の対象地域に住む人々は、警報解除後も少なくとも1週間は浸水想定区域外の避難所または知人宅へ逃げておこう。また家族のなかで安否確認の方法も共有しておくといい。非常持出袋と靴は、いつも寝ている枕元に置いておくことで、とっさの行動が取れる。これらのことをもう一度確認しておくべきだ。

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