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子供を怒らないコツとは?

#子どもを怒らない    #子育て
#怒りのコントロール
人間とは、感情的な生き物である。別の角度から見ると、自分の考えを正しいとして、人にたいして押しつけるのだ。ただ、それが決して正しいとは言えない。それが分かっていないといえる。誰しもがそんな間違いをする。それが「子育て」というもの。その辺りは学ばなくてはいけない。

*怒られて育った子ども!
怒られ育った子どもに良いことは一つもない。子供の脳が萎縮したり、特定領域が欠損することがわかっている。脳にある言語野が傷つくことで、会話のキャッチボールができなくなり、社会に適応できなくなってしまう。「怒り」とは、まさに「言葉の暴力」。言葉というバットで頭を殴ったようなものだ。その結果として、精神疾患につながることさえあり得ると言える。

母の兄は、親族でももっとも優秀とされた人物。だが、気に入らないと妻を殴った。2人の男の子がいたが、この子たちにも怒りをぶつけるという始末。結果、弟は成人してすぐに統合失調症となり、兄も50代となるとやはり精神を病んだ。

確かに技術者としても、会社経営も一流だったが、家庭内の人間関係については、まともな知識や知恵を持っていなかったようだ。家族は豪邸で暮らしていたが、精神的には極めて貧しかったと思われる。

*怒らないコツ!怒らせないコツ!
私自身、接客業を長年にわたり携わってきた。このなかで怒ってきた客とどう対応するか?これを学んできたのだ。
それは⑴「場所を変え」、⑵「人を変え」、⑶「時間を変え」ること。

お客様が怒り出したら、まず別の場所へ移動してもらう。そして対応する人物を変えるのだ。さらに少し待っていただく!というもの。これは第一に怒りを増幅させないため「間」をとってもらうということである。強制的に「間」を入れると、脳の感情が抑えられ、思考である理性が働くようになるようだ。

さらに対応するスタッフを変える。できれば上司が良いのだが、これによりお客様の怒りの感情は落ち着いてくる。人を変えれば、自分がなぜ怒っているのか説明するはず。そうなることで、脳の論理系が働きだし、感情を沈めるのだ。

*子どもを怒る理由とは!
たとえば、朝の出来事。ただでさえ準備に慌ただしい朝なのに、子供はノンビリとして、何も準備していない。朝食にも手間取り、味噌汁もこぼしてしまう。そんなとき、どんな親でも怒りたくなるはず。

だが、視点を変えてみよう。自分も仕事が休みで、子供も学校がなければどうだろう。子供がゆっくり食事をしていたって、味噌汁をこぼしたって、そんなに怒鳴るなんてことはしないはずだ。気持ちを落ち着かせて対処ができる。怒鳴っているのは親の都合でやっていること。つまり親はその方法を選んだということだ。親の価値観、思惑、期待などが、子供の行動と合わないことで爆発し起こったということをあらわす。

*ゲゲゲの漫画家、水木しげる!
朝寝坊で毎日学校に遅刻ばかりしていた。早稲田大学を卒業している父。それでもまるっきり平気だったと言う。「しげる」のことを気に止めることはしない。進学についても同じ。だからほとんどの学校の入試に失敗する。入学できたのは美術学校だけだった。だが、これが幸いし、後に漫画家として大成するのだから、何が良いかはわからない。

3人兄弟の次男である「しげる」。真面目だった兄と弟を、自分の起こした会社で働かせた。つまり、水木しげるの才能により、兄弟は生活できたのだ。これを考えると、親が「しげる」を放っておいたのは良かったということかもしれない。何に価値があるかは、時間が経ってみないと分からないというのが事実のようだ。

*子供を怒らない具体的コツ!
人は感情が暴走することで怒りを発する。これを防ぐには脳の思考系を優位にすること。つまり、そういう場面になったら、感情を止めることを考えるのだ。具体的に見ていこう。

⑴「間」をつくろう。子供が自分の考えと違った行動をとってきたら、一旦その場を離れる。家の外に出てみて、時計を1分間ほど見続け、部屋に戻ってくるのだ。トイレに入ってもいい、これにより頭を冷やし気持ちを落ち着かせる。

⑵心を落ち着かせる「フレーズ」も口にだして言う。前もって自分が落ちつく文章を考えておこう。自分が怒りそうになったら、そのフレーズを言うことだ。子供の行動に対し、「たいしたことない!たいしたことない!たいしたことない!」と、3回言うだけでも違う。学校に遅れたって「どうってことない!」と思えるはず。

⑶立場の入替え。自分が子供を叱りつけた言葉、これを自分が言われたことを想像してみる。例えば、おもちゃを出しっぱなしにして片付けない。そんな時、じゃぁ自分が子供の時はどうだったのかな?なんで片付けないんだ!ダメじゃないか!もし自分がそのように親から言われたことを想像してみるのだ。

⑷人を変える!夫婦での育児であれば、役割を交代する。これは接客における「人を変える」だ。夫であれば妻に代わってもらう。妻であれば夫にお願いする。そうして自分では言わない。これがいい。自分で自分1人で背負いこむことはしない。それこそ助け合う。子供のためにはそれがよい。

⑸価値観の枠を広げよう。自分自身の持っている「価値観」、「期待」、「思惑」これらに問題がないか、伴侶に聞いてみるのだ。つまり夫なら妻、妻なら夫という具合に…。もし狭い価値観に縛られているとしたら、そこを直していく。もし子供の将来を考えるなら、必ずやるべきである。

*まとめ
キーワードは、「場所を変え」、「人を変え」、「時間を変え」ること。そしてココロを落ち着かせるフレーズを唱える。さらに自分の持っている価値観を見直してみること。

怒られて育った子供は、次のような大人になる。
⑴人の顔色を常に伺う、⑵落ち着がなくなりキョロキョロする、⑶嘘をつき、その場をやりすごそうとする、⑷いつも我慢するが、急に暴れだす、⑸自分に対し卑屈になる。
つまり、社会には溶け込めなくなるのだ。となれば、仕事もまともにできないし、結婚だって無理と言えるだろう。子供がそうならないためには、親は怒らないように努めるしかないのだ。

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