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初詣〈二福神参り〉
七日ぎりぎり松の内というタイミングで初詣に行きました。友人に武蔵野七福神めぐりのお誘いを受けたのですが、筆者の都合で二か所セレクト。二福神参りとなりました。武蔵野八幡宮と安養寺です。
まずは武蔵野八幡宮。場所は五日市街道と吉祥寺通りが交差する角です。(武蔵野市吉祥寺東町1-1-23)
789年坂上田村麻呂が奥州征伐の武運長久を祈願して、宇佐八幡大神の分霊を祀ったのが始まりだそうです。最初は小石川水道橋外(文京区)にありました。
徳川四代将軍家綱の時代に明暦の大火[1657]があり、水道橋付近に住んでいた住人を移住させて吉祥寺村を開村。その鎮守として八幡宮も寛文年間[1661~72]にこの地に遷座しました。
因みに吉祥寺という地名は、文京区本郷にあった吉祥寺からきていて、吉祥寺村の住人は元々その寺の門前に住んでいました。
明暦の大火(振り袖火事)は近くの本妙寺から出火して、江戸城を含む江戸市中殆どが焼けました。吉祥寺もその時焼失してしまいました。
というわけで、吉祥寺に吉祥寺という寺はありません。
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前日に東京は久ぶりのまとまった雨が降り、この日も朝まで雨が残っていたので石畳が濡れています。
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次から次とお参りの人が絶えません。これでも三が日に比べたら人が少ないほうです。
……で、二福神の最初は大國様です。本殿の手前の境内社に祀られています。
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いろいろな神様と一緒に祀られています。鳥居は赤くてお稲荷さんみたいですね。(お稲荷さんも一緒に祀られています)
次に安養寺に向かいます。向かいますといっても、実は八幡宮の隣の敷地です。入口は五日市街道沿いにあります。
(武蔵野市吉祥寺東町1-1-21)
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安養寺は真言宗豊山派のお寺で、寛永元年[1624]の開山です。北条48将の末裔の布施弾正が開基といいます。この寺は江戸時代には隣の武蔵野八幡宮の別当寺でした。また多摩八十八か所札所一番でもあります。
ご本尊は不動明王です。
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本堂はコンクリート造りで、庇のところに龍の頭がついていますが、これは雨どいです。なんだかゴシック教会建築のガーゴイルみたいです。
さて二福神ですが、ここには布袋尊が祀られています。本堂の右手の庭に垣根に囲まれて石像がありました。像の前には大きな晩白柚が二個お供えしてありました。
写真を撮りたかったのですが、お参りの人が列を作っていたので、遠慮しました。
元日から七日まで、武蔵野七福神めぐりの特別バスが運行されていて、おそらくそれに参加されている人たちなのだと思います。ぞろっと一団が後ろに並んだので、さっさとお参りを済ませて退散しました。