season5 3話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
3.『再々戦、ネイチャーアーティスト』
テーブルシティのチュロス店で少し休憩し、ボウルタウンへ向かうヨーコ。
ジムに入るとコルサがすぐに気付き、
「アヴァンギャルド!!」
「お、おはようございます!」
圧されるヨーコ。
「久しいな。キサマはヨーコ……、いやアーティスト・ヨーコギャルド!!」
「ヨーコギャルド!?」
Σ(゚д゚lll)なヨーコ。
「えーと、ヨーコです。今はお陰様でチャンピオンなりましたけど」
「そんなことどうでもいい!!」
「ええー……」
戸惑うヨーコ。
「キサマとキサマの相棒達との芸術的な戦いを思い返しては、今一度相見えたいと願っていたのだ。この前はオーガポンと仮面をスケッチさせてもらうのに夢中だったからな。来てくれて嬉しいぞ!
母なる自然とキサマの相棒達に感謝だ……!」
「はあ」
「このあとトップチャンピオンと会う予定だったがキャンセルだ! ワタシと芸術について語らないか?」
「そうしたいとこなんですが、実はうち、トップの名代で来まして」
「なんだ、トップチャンピオンの代理として来たのか! まあいい! キサマと再び合作できるなら、どういう理由でもかまわんからな!」
「はあ」
大きくうなずくコルサ。うなずき返すしかないヨーコ。
「それではヨーコ、芸術の扉を開く準備はできているな?」
「あ、はい!」
「アヴァンギャルド! それではアトリエに向かうぞ!」
*
バトルコートへ。変わらず風車が回っている。
「見てみろ、ヨーコ。ボウルの風車を!」
コルサ、風車を見上げながら語る。
「このパルデアの流れる風を受け、ゆっくりと力強く回っている……」
ヨーコに視線を戻すコルサ。
「あそこからジム挑戦者の眼前にワタシが飛び降り登場することで、戦いにより深みが増すのだ!」
「なるほど! それなら納得です!」
思わず膝を打つヨーコ。
「さすがヨーコ! わかってくれるか! ハーッハッハッハ!」
コルサ嬉しそう。ヨーコ(汗)。
「今回はワタシが足を痛めずとも最高傑作が生まれるので割愛するがな!」
(あ、痛めてたんかね、あれ……)(汗)
「ワタシたちはたがいに表現者。これ以上言葉はいらないだろう。さあ、準備はいいな!?」
「はい!」
身構え、うなずくヨーコ!
「合作……開始だ!!」
コルサ1体目、ドレディアを出す!
「ヨーコ! どんな作品を創造しようか!」
「ほうですね……」
ヨーコ、ゴンさん出す!
「まずはどっしり、あとは手を替え品を替えで!」
「よし来た! 来い!」
ドレディア、ひかりのかべ。ゴンさんはらだいこ。ドレディア、ちょうのまいで特攻特防素早さ上げる。のしかかりでワンパン狙うが、ひかりのかべでギリギリ防がれはかいこうせん! だが耐えきって動けないところをのしかかりでワンパン!
2体目アマージョ対ゴンさん。トロピカルキックをくらい攻撃下げさられ、とびひざげりで効果抜群! 耐え抜きじゃれつかれたところをのしかかりでワンパン。
3体目オリーヴァ。エナジーボールをかわすも、だいちのちからで吹き上げられる。しかし落下の勢いを利用しのしかかりでワンパン。だがこぼれダネを許してしまう。ボロボロながらもガッツポーズのゴンさん。
「一体でここまで倒されるとは、腕をあげたな! 全くもってアヴァンギャルドだ!」
「ありがとうございます!」
「だが、まだまだ行かせてもらう!」
*
4体目キノガッサ対ヒナじろう。ルミナコリジョンでも倒れない。マッハパンチからの至近距離タネばくだんくらうが、マジカルシャインでとどめ! しかし直前にキノコのほうしを浴びせられており、眠ってしまう。
「ありゃ」
「コンセプトは植物の根強さ! イバラの棘はたやすく抜けんぞ!」
5体目ウソッキー登場!
「それならこっちは、枯れた植物を生き返らせるキレイな仮面じゃ!!」
ポンさん登場!
「ポンさん、今度こそテラスタル見せたげよう!!」
「ぽにおーん!!」
「面影宿して、ポンさん!」
ポンさんテラスタル!
「やはり……、やはり素晴らしいまでにアッヴァンギャルドッ!!」
目を輝かせるコルサ。ウソッキーもうなずく。
「こちらも期待に応えよう! 『ウソから出た実part2』!」
ウソッキーテラスタル!
ポンさん、ツタこんぼうで急所当て! でもほのおのパンチ返される。
「ほのおのパンチ! 器用じゃねえ! でも!」
ローキックで足払いかつツタこんぼう! でも倒れず防がれる!
「ウソから出た実と言っただろう!」
コルサ、ホースを手に、
「ワタシの思うがままに草よ……、生えろ!!」
ウソッキー! くさわけ! 吹っ飛ばされかつれいとうパンチをくらうが耐える。
「とどめのツタこんぼうじゃあ!」
ツタこんぼう振り下ろす! くさわけ&ほのおパンチとれいとうパンチでぶつかるも、ポンさん振り抜く! 倒れるウソッキー!
「ポンさん、すごい!」
「アッ……、ヴァンギャルド!!」
悔しげなコルサ。しかしすぐに嬉しそうに、
「勝負の最中、流れるように色彩を変える独創的なグラデーション! 荒々しくそれでいて優しい! 得も言われぬコントラストに脱帽だ!」
「やったねポンさん!」
「ぽにお!」
「キサマとの戦いはいい……。芸術を始めたころの初めての気持ちを思い出させてくれる」
しみじみ笑うコルサ、ふと気付き、
「そういえば、トップチャンピオンの視察をかねているのだったな」
「あ、はい」
コルサ、踵を返しながら、
「まあそちらは適当に報告してくれ」
「は、はあ……」(汗)
「ああ、インスピレーションが止まらん……、止まらんぞ……! 新作の制作にとりかかるゆえ、これにて失礼する! さらばだ!」
去っていくコルサ。ポンさんと一礼するヨーコ。