season2 8話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
8.『仮面奪還大作戦~対キチキキズ・竈の面~』
なんとかオーガポンを隠して空飛ぶタクシーでてらす池へ移動するヨーコ達。
「オーガポンさんごめんね」
「ぽに~……」
タクシーが去り、ほっと一安心な様子のオーガポン。そこからひやみず洞へ(下にとこしえの森が見えて驚いたり)。
梯子をくだらず、わざと落ちてスマホロトムの安全機能を使うヨーコ。ゼイユ驚く。
「こんな降り方するヤツ初めて!」
と、そこにキチキキズが飛んでいた。
「キーチッチチ」
小馬鹿にした風にヨーコ達を見下ろすキチキキズ。
「何よー!」
怒るゼイユを無視し、そのままひやみず洞の中へ。追いかけるヨーコ達。中はひんやりしている。細道を下って外へ。
「やっと外!」
「飛んでるやついた! 多分キチキキズね!!」
叫ぶゼイユ。
「ったくもういい加減にして! どいつもこいつも大きくなっちゃって!」
「……キ?」
あ? という感じのキチキキズ。
「ヨーコ! あいつの鼻っ柱へし折るよ!」
「鼻というかくちばしじゃけど、了解じゃ!」
まんじゅうとモルペコをそれぞれ出す。
「キチキッチー!」
素早さを上げるキチキキズ!
「敵とはいえ、キレイな顔。どことなくあたしに似てない?」
「いやー、ほいでもゼイユさんの方がキレイよ。色々と」
「嬉しいけど色々と、って何!?」
攻撃してくるキチキキズ。マジカルシャイン!
まんじゅうは効果今一つだが、モルペコはワンパンされてしまう。
まんじゅう、どくづきで攻撃。少しは効いた様子。
「ちょっと! あたしの方がいっぱいダメージ与えるんだから!」
ゼイユ、グラエナ。いかくで攻撃下がる。
キチキギスよつばさでうつ。そこまでダメージなしのまんじゅう。グラエナとっしん。畳み掛けるようにじだんだ。効果抜群!
「やるじゃない! さすがあたしの舎弟……、友達ね!」
「ありがと!」
「オオー」
キチキキズ、マジカルシャイン。グラエナ決死のとっしん。出てきたチャデスのおもてなしで体力回復。
つばさでうつをまんじゅうにしてきたキチキキズ。それをおとりにチャデスがしびれごな。続いてじだんだ。効果抜群。
ついでに油断しているキチキキズをおどろかすチャデス。再びじだんだ。あと少し。
「ぽに、ぽにー!」
「ピカ、ピカー!」
「ルプ、ルプー!」
オーガポン達の応援で素早さアップ!
マジカルシャインでどくになるチャデス。しかしおどろかすをつかい気をひく。
まんじゅうとどめの急所当てじだんだ!
「オーガポンに悪さした罰が当たったようね!」
不敵に笑うゼイユ。どこかへ飛んでいくキチキキズ。
「あたしら揃えば、鬼に金棒ってね!」
「うんホント! あ、お面!」
お面が落ちてる。
「やった! ついに最後のお面!」
「ぽにおー!」
炎のお面。
「全部、全部取り戻したね!」
「うん! よかったあ」
「ピーカチュウー!」
「ウェループ!」
パシャリ。
「ぽにおー!」
オーガポン、喜びの舞い。
「本当に……、ほんっとよかったね!」
「ぴっかりさんとわっぷるさんもありがとう。休んどって」
「ピカ」「ルプ」
ボールに戻るぴっかりさん&わっぷるさん。
と、
「ヨーコ! ねえちゃん!」
スグリが来る。
「スグリさん?」
「えっ、スグ? どうしたの?」
「えっとな、お願いがあって……」
「「?」」
首をかしげるふたり。
「鬼さまつれて……、村まで来てほしいんだ」
「え、でも村には……。大丈夫なん?」
ヨーコ、戸惑う。
「おれを信じて。きっと……、大丈夫だから」
まっすぐこちらを見るスグリ。でもすぐに、
「そ、それだけ!」
行ってしまった。
「なんだろ? 村のヤツら、オーガポンを悪者だと思ってるのに。……いいのかな?」
「うん……」
「ぽに……?」
ゼイユ、ふっ、と笑い、
「でも、あの子、なんかいい目してた! スグを信じて、取りあえず行ってみようよ。ヤバくなったらあたしの美貌で何とかするし」
「──ほうじゃね!」