主人公ヨーコとその相棒 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
ヨーコ/北條陽子
本作品の主人公。旧姓風呂(陽子を意味するプロトンから)。
初登場時7歳、転入時12歳。グレープアカデミー1年生。総合コース所属のポケモントレーナーで、学籍番号は805C393。クラスは1-A。
温厚で明るい性格で、困っている人やポケモンをほおっておけず真っ直ぐに接する誠実なお人好し。しかし後述の事件で両親を亡くし孤児になったためシビアな一面も持ち合わせており、慢心せず鍛練を欠かさない努力の人。
友人を守るべく立ち向かう勇敢さも持ち合わせ、養母のすずの影響か機転が効く一面も持つ。歯を見せる笑いかたは亡き実父譲りのもの。
元々はクスノキシティ出身で、モンスターボール工場勤めの父と役所勤めであった母と3人で暮らしていたが、7歳の時にロケット団過激派によるクスノキ襲撃事件に巻き込まれ両親を失い孤児になり、そのショックとトラウマでポケモンに触れなくなったため、1年間病院で保護されていた。
その後すず・周作夫妻と出会い仲良くなり、ふたりと過ごす内に本来の性格と笑顔を取り戻す。周作の出向期間である2年の間に夫妻の養子になり、10歳になった時パルデアに移住するが、依然としてポケモンには触れないままだった。
ある時すずと共にクレペシティのポケモンセンターの手伝いに来た際、ひとりぼっちのピチューと出会い交流を始める。その後従兄の久夫と初対面を果たすが、晴美の服を着ていたのが気に食わなかった久夫に勝負をふっかけられ敗北する。
その後久夫と仲直りするもピチューが逃げ出し追いかけた先でムックルの群れに襲われているピチューをかばい代わりに襲われかけるが、逆にピチューに救われる。しかしムックルを率いていたムクバードの一撃にピチューが倒れ彼女をポケモンセンターに運ぼうとするもトラウマがよみがえるが、ピチューを助けたい一心で自身のトラウマを克服、近くのポケモンセンターに運んだため事なきを得る。その後目を覚ましたピチューに対し、ピチューの出した技にふさわしい、自分を助けてくれたすずや周作のような強くて優しいしぶといトレーナーになりたいこと、友達に相棒になってほしいこと、一緒に強く優しくしぶとくなって、もういない人の代わりに一緒に世界を見てほしいと伝え、つっけんどんながらも承諾してもらう。すず達と合流した後、父が生前にくれたモンスターボールで捕獲、「ぴっかりさん」と名付ける。
以降は本人の希望を聞き心の傷を癒すという家族の計らいもあり祖父や父から勉強を教わっていたが、12歳の時久夫がブルーベリー学園に、千鶴子がセキエイ学園にそれぞれ入学したのを機にグレープアカデミーに転入。学園での課外授業、「宝探し」での冒険を通し成長、パルデア随一のポケモントレーナーへの道を駆け上がっていく。
アカデミー転入後は学校の寮で生活しているが、冒険の合間に北條家によく寄っており、連絡も取り合っている。寮での炊事洗濯掃除時は母から譲られたエプロンと三角巾をつけており、スキレットと片手鍋、やかんとポット、小型炊飯器を愛用。また電気ケトルを使用することも。ピカチュウマグカップを使っている。
また、家庭科室で同級生からレシピを教えてもらうこともある(すずのようにスケッチブックにまとめている)。
旅の荷物は基本的には一張羅(下着の替えあり)+パジャマ、スマホロトム、リーグバッジケース、寝袋(呼び含め2つ)、キャンプ用コンパクト料理セット、ピクニックセット、筆記用具、スケッチブック、空のモンスターボールを常備している。
後にブルーベリー学園へ半年間の交換留学に行き従兄の久夫と再会するが、リーグ部のいざこざに巻き込まれる。制服はアカデミー時と同様夏服(ポーラエリアではジャージセットアップ)を着用しているが、全ての講義を受講した後は授業を行う生徒、ピアチューターとしてアカデミーの制服を着用、担任のジニアとお揃いの六角メガネを着けてトレーナー基礎学の教鞭をとる。
実は絵を描くのが好き(しかも上手い)で裁縫も得意。クス巻き(江波巻き)とアイス、モンスターボールのケーキが好き。またサンドウィッチやベーコンエッグも好んで食べている。好き嫌いなく食べる健啖家だが、キハダのサンドウィッチとキタカミのきのみ飴は苦手。
ポケモン勝負が好きな理由は、ポケモンのことが学べるということと出す技が美しいと思うから。
モチーフは北条泰時及び本因坊秀策。
オモダカからは「鷹揚として努力を怠らない人物」と評され、両親からは心から応援されている。またチャンピオンクラスになってからは災厄ポケモンの調査がきっかけでポピーと友人になる。
スマホロトムのカバーはデフォルトタイプだったが、途中でピカチュウカバーに変更した。
ポケモンの捕獲方針は友情ゲットが基本だが、ポンさんのように相手のポケモンから力比べを望まれた末に捕獲することも。
また、ブルーベリー学園へ交換留学に来てからは授業やブルレクの関係もあり捕獲してから仲良くなったポケモンを仲間にしそれ以外は逃がすという方針をとっており、いずれにしても仲を深めている。
ぴっかりさん/ピチュー→ピカチュウ♀️
もう1人の主人公。ヨーコの始めてのポケモンにして一番の相棒である少々小柄なピチュー。後にピカチュウに進化する。
いじっぱりかつちょっぴり強情だが、根は優しい(つまりツンデレ)。
ヨーコとは相棒にして無二の親友、また姉妹のような関係でもあり、ヨーコの一番の親友を自負するペパーでさえも特別と認めるほど固い絆で結ばれている。相棒のヨーコを初めとした北條家の人々やご近所さん達、ネモ、ボタン、ジニア、セイジ、タイム、ビワ、ポピー、スグリ、タロ、アカマツ、ネリネ、久夫、ユリカからは名前で呼ばれている。
狩りに失敗しポケモンに追われていた先でクレペシティに迷い込み、そこで老人と共に暮らすようになるが、彼が亡くなり遺族から厄介者扱いされ、野生での仲間との折り合いも悪かったためポケモンセンターに身元預かりとなったが、その事がトラウマになったのに加え、やって来る人とポケモンを見ていると悲しくなってしまうことで引きこもりになり人もポケモンも拒絶するようになってしまう。
その最中ポケモンセンターの手伝いに来たヨーコに出くわし、当初は警戒心から電撃を浴びせかけるがヨーコが怯えたことで罪悪感を感じ、翌日お詫びにきのみを焦がし彼女に渡したことで交流が始まる。その後ヨーコが久夫に勝負をふっかけられ彼女を守るために付き合うが敗北。悔しさと不甲斐なさに思わずヨーコを拒絶してしまい、トラウマがよみがえりクレペシティへ行ってしまう。
そこでムックルとムクバードの縄張りに入ってしまい襲われたところをヨーコに助けられるが、逆にヨーコが襲われそうになったため電撃で追い払うが代わりにムクバードの一撃に倒れる。しかしポケモンに触れられなかったことを克服したヨーコによりポケモンセンターに運ばれ事なきを得、ヨーコから友達に相棒になってほしいこと、一緒に強く優しくしぶとくなって、いない人の代わりに世界を見てほしいと伝えられつっけんどんながら承諾。ヨーコの初めてのポケモンになった。
表情豊かで、時折ボケに走るヨーコ達のツッコミ役。意外とグルメだが、渋いものは苦手。
ちなみになかなかピカチュウに進化しなかったのは、ヨーコに甘えたかったのと、彼女を大好きな気持ちになかなか素直になれなかったから。しかし彼女と冒険し勝負する中で大好きなヨーコのため自分達の夢のため強くなるべくピカチュウに進化した。
ヨーコと同様、クス巻きとアイス、モンボケーキが好物。サンドウィッチもよく食べる。特攻が少々苦手なため長時間大量の電気をまとうのが不得手だが、攻撃力と瞬発力は高いため、かみなりパンチとエレキボール、アイアンテールを使用。後にそれらを応用した切り札技、『いかづちおろし』をヨーコと共に編み出す。
テラスタル時のヨーコの決め台詞は、
「どんどろ轟け、ぴっかりさん!」
(雷轟け、の意)
※いかづちおろし→相手に肉薄した瞬間、尾を硬化させると同時に電撃をこめ叩き斬る。居合切りに似た技で、反動で素早さは下がるもののダメージはない。漢字表記は「霆下」