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season1 28話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

28.『はぐれ者たちの家』


 そらとぶタクシーで学校に戻り、少し悩みながらぴっかりさん達を回復してもらうべく医務室へ向かう途中、エントランスにミモザ先生が。

「ミモザ先生!」
「あ、ヨーコ。ごめん、今医務室留守にしちゃってるー。あたしに用事だった?」
「ええ。ちょっとやりあって」
「ああ、ちょっと待ってね……」

 回復してくれた。

「はい、応急処置。すり傷切り傷こさえるほどよっぽど冒険してんだねー」
「ええまぁ。というか珍しいですね。医務室じゃのうてここにおるなんて」
「アハッ、ちょっとねー、勉強してんの。もっかい養護教諭の試験、頑張ってみようかなって……」
「えっ、すごい!」
「あ、言っとくけど、誰かさんが宝探しがんばってんのに影響されたとかじゃないからね! ……いやちょっとは関係あるかもだけど!
 ──だから……、ちょっと感謝してたり……」

 そっぽを向いちゃうミモザ先生。嬉しいヨーコ。

「あ、そろそろ休み時間終わっちゃう! ヨーコ、応援しててよね!」
「はい! 頑張ってつかあさい!」

 微笑むヨーコ。
 部屋に戻り夕食(ラピュタのシチューっぽいの)をつくりながらすずに電話。

『どしたん』
「なんとなく」

 ヨーコ、一旦言葉を切り、

「お母さん、あのね」

 かくかくしかじか。気分晴れる。

「正しいってことを色々考えんとね」

 翌日気分を変えるため、元気に朝食を作って食べ、ハッコウシティに向かいデリバードポーチでスマホロトムのピカチュウカバーを購入&変更。
 出てきたぴっかりさんと笑い合い、何とはなしにしるしの木立を探索することに。
 入り口のポケセンまでそらとぶタクシーで行き、そこからポケモン達を観察しながら歩いてトレーナーとも勝負しながら歩いていると、スター団はぐれ者たちの家にたどり着いていたヨーコとぴっかりさん&わっぷるさん。
 最初は身構えるも、雰囲気がやたらと柔らかい。

「今日も元気にお疲れ様でスター!」
「オレたち団活動に疲れただけ。内緒で学校にも行ってるよ」

 思わず聞いてしまうヨーコ。

「あのう、スターダスト大作戦とか、宣戦布告とかはお聞きしとりますか?」
「スターダスト? 宣戦布告?」

 怪訝そうなメンバー達。

「……オレたちは知らないよ。本部の人たちと連絡とってないし」
「ここでは誰も争わない。だから居心地がいいの。学校より、スター団より、家よりね」

 黙ってしまうヨーコ。

「なんもおもてなしできないけど、……これ、あげる」

 と言ってミックスジュースをくれた。

「いつまででもいていいし、いつ帰ってもいいからね」

 学校の話をして厚くお礼を言い、少しだけホッとする。やっぱり違う人たちはいるものだ、荒くれ者達ばかりじゃない、と。
 そして木立を出た時、電話が。

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