season8 20話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
20.『スノードロップを見つめて』
パルデアが誇る美青年ジムリーダー、グルーシャがやってきた。
「……うう、サムい。ここ空調効きすぎだよ」
ちょっと震えながら部室に入るグルーシャ。
「あんたか、ぼくを呼んだのは」
ヨーコを見てちょっとムッスリ。
「はい」
「……わかってる? サムいことしてるよ。ぼくを呼んだって、学園に得があるとは思えない」
「そんなことないです! グルーシャさんこおりポケモン専門の凄腕トレーナーさんですし! パルデア最強のジムリーダーさんですし!」
「……言い切るね。その自信、どこからやってくるんだ?」
グルーシャやれやれと首をふり、
「──でも、来たからには仕事はさせてもらう。いちおう……、ぼくもプロだから」
グルーシャ、キリッ。が、
「というか、やっぱりここ、空調サムくない?
誰に言えば温度上げてくれるの?」
ヨーコ、(汗)。ひとまずテラリウムドームへ。
「学生って苦手……。将来挫折するかもって思うと、気の毒で見てられない」
「ぼく、こっちでもちょっと知られてるみたい。ツーショット写真ねだられるのは、あんただけで充分だよ」
カエデとのやりとりも話す。
(回想)
「グルーシャさんって~」
「えっ、な、何……? カエデさん……、だっけ」
「グルーシャさんって~、トレーニングとか~、されてるんですか~?」
「いちおう……、クセでやってる。それがどうかした?」
「なるほどです~、それではグルーシャさんにプレゼントするなら、カロリーひかえめお菓子がいいですね~」
「ど、どうしてぼくに? 気持ちはうれしいけど……」
「うふふ~。お菓子を食べれば、み~んな笑顔になりますので~」
「あ、そういう……、ありがとう」
グルーシャにっこり。
(回想終わり)
ポーラエリアにてスノードロップを見守るヨーコや久夫達とロコン。それからグルーシャ、ロコンゲット。
「あんたのその顔……、ぼくと戦いたいの?」
「はい!」
「サムい返事……。たまにはありかな」
バトルコートへ。カキツバタを初めとしたポーラエリアを拠点としているメンツが観戦。女の子達もいっぱい。
「あっさり負けたらサムイよね。もう少し……、あがいてみるよ」
「雪は静かに降り積もる。弱さを覆い隠すように」
「冷たい技いくよ。凍てついても知らない」
ヨーコ勝利。
「意外とサムくなかったよ」
*
「……完敗だ。現実は冷たいね。──でも楽しかった。得られるものはあったかな」
こおりポケモンの授業受けて終わり。
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