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season10 6話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

6.『ハイダイ倶楽部より愛をこめて』


(元ネタ:007 ロシアより愛をこめて)

 ミモザ先生をジニア先生と見送り、次の授業までに時間があるので部室に来るヨーコ。

「次まであんたヒマそうね、あたしが勝負してあげよっか?」
「お願いしまーす」
「うふふ……、それじゃ、いっちょもんであげるわ!」

 言葉の割にはすごく嬉しそうなゼイユ。
 もちろんバトルコートは大賑わい! スグリとネリネ、アカマツも応援に来ている。

「すーぐ追いこんでくる! 余裕かましてんのも今のうちよ!」
「あんただけ目立たせない! あたしだってテラっちゃうから!」
「かきまわされたいでしょ? うふふ、遠慮しなくていいの!」

 なんとか勝利!

「実質……、あたしの勝ち?」

 *

 部室に戻り、

「……あの技があたってたら、あたしが勝ってたと思うわ。このあたしに土をつけるなんてあんたくらいよ」

 勝負後、アカマツの特製タコスに舌鼓を打つみんな(お好みで辛く出来る)。ジニア先生も大喜び。アカマツの実家の話から(タコスとピリ辛ジャンバラヤが名物)ハイダイの話になり、メニューどうなったかと気になって呼ぶ。
 部室にハイダイが来る! と、ジニア先生の姿を認めて(ヨーコがぴっかりさんと授業の感想とか聞いていた)、

「お、お前さんは、いつもうちの店に来てくれとる……」
「あれえ? もしかして」

 ジニア先生きょとんとして、

「ハイダイ倶楽部のハイダイさん!」
「毎度どうも! ハイダイだい!」
「どおも、どおもー、ジニアですー」
「うちのダンダンミェンを汗ひとつ見せずに完食する姿! いつも見守らせてもらっとりますよ!」
「いやあ、お恥ずかしい。ぼく辛いの大好きでしてえ。テーブルのチリソース、いっぱい使っちゃってすみませんー」
「ウォーッ!? 追いソースまで!? こいつは大漁だい! 大漁だい!」

 話が終わったのを見てハイダイに話しかけるヨーコ。

「ハイダイさんこんにちはー」
「おお! お前さんよ、聞いて驚いてくれい!
 ブルーベリー学園の学生食堂とハイダイ倶楽部が……、コラボすることになったんだい!」
「すごい! 楽しみです!」
「まだ決まったばかりだから、正式稼働は もっと先になるがなあ! まずはハイダイ倶楽部名物、フォーティャオチァンを学生向けにアレンジするんだい! 成長過程の子供たちにゃあ、いいものを食べてほしいからな!」
「え、あのとってもおいしいスープ?」

 ヨーコ&ぴっかりさん、思わずじゅるり。

「ご名答!」

 ハイダイしみじみと、

「……人生やりたいことやったら食育にたどり着いとった! 学園に呼んでもらったおかげで、オイラも学べて大漁だい! ガッハッハ! お前さんには感謝だな!」

 ということで授業後みんなで試食会! これまたみんなで舌鼓。

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