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season6 12話・13話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

12.『ピカチュウ特訓でチュウ!』


 最後の四天王戦に向けて頑張っていた時に相棒のピカチュウと共にブルベリーグを頑張っているリーグ部部員ユリカと意気投合するヨーコ。
 久夫と共に特訓に付き合い勝負を重ねる。3人で勝負しあい、リーグ部に久しぶりに爽やかな風が吹いたのだった。



13.『ドームコンビの大活躍!』


 ジャージを着てポーラスクエアにやってきたヨーコ。勝負して調整した後(ドンナモンジャTV見てた人から声かけられる)、いよいよラスト天王カキツバタの四天王チャレンジおよび勝負に向かう。
 スクエア受付にて、深呼吸してから、

「すみません、四天王さんへの挑戦お願いします」
「はいようこそ! ポーラスクエア、四天王カキツバタのチームへ! ブルベリーグ挑戦者、……北條陽子さんですね!」
「はい」
「四天王チャレンジ挑戦には50BP必要です! お支払いいただけますか?」
「はい」

 ヨーコ、スマホを取り出そうとすると、

「あー待て待て、そいつはいいんだよ!」

 カキツバタが降りてきた。

「カキツバタさん!」
「ツバっさん!」

 ヨーコ、受付くんと驚く。

「でも、規則だから……」
「ほうですよ」

 受付くんとヨーコが言うと、

「そいじゃ、オイラが払うわー」

 頬をかきながら言うカキツバタ。

「……それならいいだろぃ?」
「いや、それは……。わかった免除するよ」

 仕方ないな、と笑う受付くん。

「すみません受付さん」
「あ、いや、ヨーコさんは気にしないで。こういう人だから」
「へへへ、悪いな」

 カキツバタにっこり。ヨーコに向き直り、

「おーす、ヨーコ! 未来のチャンピオン!」
「カキツバタさん、よろしくお願いいたします」

 ヨーコ、カキツバタにぺこり。

「そいじゃ、ちょっくらコートにでも行こうぜぃ」

 案内されスクエアのバトルコートへ。



「おりゃ! とくと見やがれ! ポーラスクエアのバトルコートー!」
「おー! お……?」

 宣言するカキツバタに対しヨーコきょとん。だってフツーのコートだし。

「……まあ、とりわけ寒いだけで、ほかのスクエアの変わんねえか!」

 腕組むカキツバタ。

「は、はあ……」(汗)
「オイラ、こおりが苦手なドラゴン使いだけど、寒いのわりと好きだぜ」
「ああ、変温動物じゃけぇ苦手やて聞きましたね……」

 ヨーコうなずく。

「おっと、そういやキョーダイ、四天王チャレンジに来たんだったな」
「はい」

 居住いをただすヨーコ。

「うちのチャレンジは、ドーム限定勝負だ!」
「ドーム限定勝負?」
「ルールは単純! リーグ部の後輩3人に勝ちゃあ、それでチャレンジはオシメェよ!」

 笑いながら説明するカキツバタだが、真剣な顔になり、

「ただし」
「ただし?」
「その名のとーり! 戦わせるポケモンにゃ条件がある!」

 ごくり。生唾飲むヨーコ。

「ひとーつ! テラリウムドームで捕まえた野生のポケモンであること! ふたーつ! 自分で捕まえたポケモンであること!」
「ふむふむ」(うちじゃとべとべとさんとさんさんとちっちらさんか)
「条件満たしてねえポケモンが手持ちにいると挑めねえからな。面倒かもしんねぇけど、今までの貯金でホイホイ勝っちまってもつまんねえもんな!」
「なるほど」
「もちろん、相手も同じ条件でがんばってるから勘弁してくれや」
「わかりました」

 カキツバタ、頬をかき、

「そいじゃキョーダイ、四天王チャレンジやるか!?」
「はい、お願いします!」
「おう! そいじゃ後輩たちー、出てこいやー!」

 カキツバタが呼びかけると、ヨーコの後ろから3人の部員がやってきた。

「よろしくねー!」
「よろしく!」
「ヨロシクだよ!」
「よろしゅうお願いします」

 ヨーコもぺこり。

「オイラのチャレンジはゆる~くがモットーだ。ソッコーで勝負おっ始めるもよし! ドームまわってポケモン捕まえるもよし!
 そいじゃごゆるりと! 双方がんばってくれーい」

 チャレンジスタート!

* 

 ヨーコ、久夫に連絡してぴっかりさん、わっぷるさん、ポンさん、ツノじろうを預かってもらう(ちっちらさんは科学部で掃除をしてもらってるためつれては来てなかった)。

「ほいじゃ真ん中の方、お願いします」
「あら、わたし?」

 ぱちくり。

「わたしはクールな女、ミゾレ……、震える準備はいいわね?」
「はい」
「ふふ……、よろしく!」

 カキツバタの立ち合いの元、勝負スタート。ミゾレ、ジュゴンとアローラサンドパン出す。
 ヨーコはべとべとさんとさんさん。
 べとべとさん、かえんほうしゃでサンドパンを狙うが、特性ゆきがくれで定まらない。
 代わりにさんさんがスピードスターを急所に当てる。
 ジュゴン、アクアテールでべとべとさんを叩くも、サンドパンのつららおとしをかわす。
 べとべとさん、きあいパンチで集中力を高める代わりにさんさん、アイアンヘッドをサンドパンに食らわそうとするも、またもやゆきがくれで姿を消す。そこでジュゴンがアクアテールを食らわそうとするがさんさんも見事かわす。しかしサンドパンのアイアンヘッドを返される。
 入れ替わりにべとべとさん、きあいパンチをジュゴンの急所にぶち当てる! 倒れるジュゴン。
 残り一体になったアローラサンド、ゆきがくれで惑わそうとするも、それより早くべとべとさんかえんほうしゃ! あえなく倒れるサンドパン。勝利!

「やった! お疲れ様!」
「やられた。カキツバタが気に入るわけね」

 拍手を送るミゾレ。

「寒さに負けず、がんばってクールに声援を送るわ……」
「ありがとうございました!」

 次。
 ヨーコ、マシンで回復させ、

「左の方お願いします」
「茶色いポケモン大好きなぼく、イワトと勝負するかい?」
「はい」
「わちゃー! よろしくねー!」

 勝負開始。イワト、ラムパルドとトリデプス出す。
 ヨーコは引き続きべとべとさんとさんさん。
 べとべとさん、きあいパンチを準備している間に、ラムパルドにアイアンヘッド! もろはのずつきに競り勝ちワンパン!
 そこでトリデプスもアイアンヘッド! しかしゆきがくれで惑わしかわすさんさん!
 そこでべとべとさんがきあいパンチ! だが特性がんじょうにより倒れず。
 ラムパルド、ヘビーボンバーをかえすも、さんさんのアイアンヘッドに急所当てられ倒れる。
 ヨーコ勝利!

「またまたお疲れ様ー」
「うわあ、きみのポケモン、宝石みたい!」

 苦笑しながらも誉めるイワト。

「残りの試合もがんばって! 茶色い声援で応援してるね!」
「どうもです!」

 次。回復して、

「では最後の右の方、お願いします」
「お、トリはこのオレ、ボルタか」

 坊主頭の少年が言う。

「パルデアから来たんだよね? ナンジャモって配信者知ってる?」
「もちろん! うちも好きですし!」
「そっか! オレもなんだけど、彼女のタイプで戦っちゃうよ?」
「どうぞどうぞ!」
「ピリッとパリッとヨロシクね!」

 勝負開始。ボルタはゼブライカとジバコイル。ヨーコはべとべとさんとさんさん。
 ゼブライカ、さっそくべとべとさんにスパーク。べとべとさん、ジバコイルにかえんほうしゃ。だが倒れず。さんさんスピードスターで牽制するが、ジバコイルべとべとさんにいやな音攻撃。防御がくっと下がる。
 ゼブライカ、さんさんにニトロチャージ。効果抜群だが、さんさん倒れない。べとべとさん、かえんほうしゃで急所当てジバコイル倒す!
 さんさんスピードスターを出すもニトロチャージくらう。しかし倒れず耐えてゼブライカをひっつかみ、べとべとさんはたきおとす攻撃!
倒れるゼブライカ。勝利。

「よっし!」
「うーん! シビれる~!」

 苦い顔のボルタ。
 と、黙ってじっと見ていたカキツバタが、

「ん? ええっと、今のでいち、にい、さん……」

 驚いて、

「おっ! いつの間にか全員に勝ったみてえだな!」
「いやー、クールに強かったわ~」
「茶色くなくてもすごい」
「久しぶりにバチバチしたね」

 口々に誉めてくれるみんな。

「っつーワケでだ! 四天王チャレンジは終了よ!」

カキツバタ、手を叩き、

「そいじゃ、リーグ部員の諸君は撤収! かけ足ー!」

 みんなたちどころに去っていく。

「おつかれー!」
「さようなら!」
「バイバーイ!」
「ありゃあ」

 ヨーコぱちくり。カキツバタ、大きくのびをしながら、

「素直でかわいいやつら」

 ヨーコが振り向くと、

「さあて、いよいよお次はオイラとの勝負だな。手持ちがチャレンジのままだから、変えた方がいいと思うぜぃ。それともこのまま、本番行っちまうか?」
「ほいじゃ、お言葉に甘えて少々お待ちください」
「ほーいよ、気長に待ってるわ」

 ヨーコ、久夫と話しながらぴっかりさん達と合流。いざ勝負へ。

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