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season6 7話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

7.『何問わかる? かわいいものクイズ!』


 コーストエリアのビーチでピクニック後、生徒たちと勝負しウォーミングアップ。その中でも強い少年と戦いタロの秘密を聞くことに(リーグ部のサトル)。
 その後、コーストスクエアの受付に行くヨーコ。

「すみません」
「はーい。ようこそコーストスクエア、四天王タロちゃんのチームへ! ブルベリーグの挑戦者、……北條陽子さんですね!」
「はい。お願いいたします」
「四天王チャレンジ挑戦には、50BP必要です! お支払いいただけますか?」
「はい」

 ヨーコ、スマホで支払う。

「ありがとうございます! 受けとり確認しました!」

 受付さん、にっこり笑った後、

「タロちゃーん、おいでよー!」
「はーい!」

 タロやってくる。ヨーコの姿を認めにっこり。

「ヨーコさん! 来てくれたんですね!」
「はい、よろしゅうお願いします」

 ヨーコぺこり。

「ではでは、チャレンジ場にまいりましょー!」



 ということでスクエア外へ。

「コーストスクエアへようこそいらっしゃいました」

 場所に着いてから、謝るタロ。

「ヨーコさんのブルベリーグ参加、反対しちゃってごめんなさい」
「え?」
「校則的にイレギュラーなのも理由としてあるんですけど……」

 タロ、少し言葉を切り、

「ヨーコさんを、リーグ部のゴタゴタにまきこみたくなかったんです」
「ああ、ほうじゃったんですね」
「……とはいえ」

 タロにっこり。

「始まっちゃったからには、とことん楽しんでもらいますよ!」
「はい! ありがとうございます!」
「では」

 タロ、キリッとして、

「わたしが考えたチャレンジは……、ポケモンクイズです!」
「ポケモンクイズ!」
「クイズを5問出しますので、全問正解できれば合格ですね!」

 タロ、ヨーコに聞く、

「ヨーコさん! ポケモンクイズに挑戦されます!」
「もちろんです! 頑張ります!」
「わかりました! ではでは準備しますね!」



ということで……、

「かわいいポケモン、出てきてくーださい!」

 タロ、ネストボールを投げる! ピカチュウ登場!

「ありゃピカチュウさん!」
「はーい! ヨーコさんの相棒ポケモン! みんな大好きピカチュウの登場でーす!」
「わー!」

 ヨーコ拍手!

「それでは第一問!」

 身構えるヨーコ。

「でんきタイプのピカチュウは、体内で電気を作り出すことで有名なポケモンですが……」

 タロ、くるくる指を差す。

「ピカチュウの電気は、体のどの部分にためられてるでしょうか!? 正解だと思うところを、ずばり答えてくださいね!」
「はい! ほっぺたです!」

 ヨーコ即答!

「ピンポンピンポーン! ヨーコさんには簡単でしたねー!」

 タロ笑って解説。

「そう! ご存知の通り、ピカチュウはほっぺたの電気袋に電気をためこんでるんですねー! つっつくとビリっとしちゃうけど、電気袋丸くてかわいすぎですよー!」
「わかりますー!」
「……ではでは、次の問題でーす!」

 ピカチュウ戻ってお次のポケモン!

「あ、コンパンさん」
「意外とおっきいコンパン! ふさふさきゅいきゅいでかわいい! それでは第2問!」
「はい」
「コンパンは暗い夜でも体のある部分をレーダーとしてまわりを探知できるのですが……」

 タロ、指差しくるくる。

「コンパンがレーダーとして使っている体のある部分とはどこでしょう? 正解だと思うところを、ずばばっと答えてくださいね!」
「うーんと……」

 ヨーコ、図鑑の説明とジニア先生の話を思い出し、

「目、です!」
「ピンポンピンポーン! コンパンは大きな目がレーダーとして働くんですねー! わたしたちには見えないものも見えてるなんて、かわいすぎですよー!」
「ふーむ、確かに……」
「……ではでは、次の問題でーす!」

 コンパン戻し、代わりにヤバチャがポポポン!

「クイズ疲れにお茶でもいかが? 性別不明のヤバチャ三姉妹!」
「わー、ヤバチャさん見るの久しぶりー!」
「それでは第3問!」

 ヨーコ、背を伸ばす。

「ヤバチャがすみかにしているティーカップは有名なアンティーク! でも偽物も多く出まわってて、見分けがつきにくいのですが……」

 タロ、くるくる指差し。

「この中に一匹だけ本物……、しんさくフォルムがまぎれています! しんさくフォルムのヤバチャはどの子でしょうか!?」

 ヨーコ、ヤバチャのかけらを集めていた時を思い出し、楽しげにくるくる回るヤバチャをじっと見つめ、

「真ん中の子です!」

 真ん中のヤバチャ、嬉しげにふよふよ。

「ピンポンピンポーン! しんさくフォルムのヤバチャは、カップの底のマークが目印ですねー!
 でもでも、しんさくもがんさくもどっちもかわいすぎですよー」
「ほんとですねぇ」

 ヨーコ、周りにやってきたヤバチャにほっこり。

「……ではでは、次の問題でーす!」

 ヤバチャ達戻り、別のボールが投げられる。メテノ登場!

「おおー、ピンクのメテノさん」
「はい、ながれぼしポケモンのメテノ! いろんな色がいるんですよ」

 タロ、他のボールも取り出しながら、

「まずは、こちらのピンクなメテノをよーく見ていてください!」
「はい」

 ヨーコ、じっと見る。少し恥ずかしげなメテノ。
 タロ、他のボールから様々な色のメテノを出す。ピンクメテノの周りに集まるメテノ達。
 と、殻に覆われたりゅうせいのすがたになり、ふよふよ定位置に。

「ありゃ」
「おーい、みんなー! ぐるぐるしてー!」」

 タロ声をかける。ぐるぐる動くメテノ達。ピンクメテノをしっかり目で追うヨーコ。
 メテノ達、やがて動きをとめ、

「さて! ここで第4問! 最初に見ていたピンクなメテノはどの子でしょうか!?」

 ヨーコ、忘れないうちにメテノに近づき指差す。

「この子です」

 殻が割れて、ピンクのメテノ登場!

「ピンポンピンポーン! りゅうせいのすがたになったのに、よく見分けられましたねー!」

 メテノ達、殻をやぶって揃ってヨーコを称える。

「いやあ、それほどでも」

 照れるヨーコ。

「確か、食べる塵に含まれる成分でコアの色が 決まるんですよね?」
「ご名答です! メテノはこれまで食べてきたもので色が違うの、かわいすぎですよー!」

 メテノとちょっと戯れるタロ。みんなを戻し、

「……ではでは、最後の問題でーす!」

 と、奥から誰かがのしのしやってきた。

「あっ! ピンクと聞いてグランブルがやってきましたよ!!」
「ありゃ!」

 ヨーコちょっとびっくり。

「この子はわたしのポケモンで、いつもそばにいてくれるんです。最後の第5問は、このグランブルから問題です!」

 グランブルはりきる。

「グランブルはおとなしくて繊細でかわいいポケモンですが……」

 タロ、くるくる指差し!

「お昼寝のとき、わたしがまくらにしているのはどこでしょう!?」
「んー……」

 ヨーコ、リーグ部のサトルの話を思い出す。

『彼女ってじつは……』
「──グランブルさんのおなか!」
「ピンポンピンポーン! わたしがまくらにしているのは、グランブルのおなかでしたー!
 よりそってるとやわらかくって、おたがいすぐ寝ちゃうんですよ!」
「ええですねぇ」

 ヨーコしみじみ。

「以上でクイズは終了です! 見事5問中5問正解ですので……」

 タロ、グランブルと拍手。

「ヨーコさん、おめでとうございます! わたしの四天王チャレンジはクリアとなりましたー!」
「ありがとうございます!」
「いったんスクエアに戻りましょっか!」

 スクエアへ。

「四天王チャレンジをクリアしたヨーコさんは、わたしと勝負することができます!」

 タロ、首をかしげ、

「どうしましょっか? このまま戦います?」
「ええと、少々お待ちください」
「わかりました! お待ちしてますね」

 タロ、快く承諾してくれた。

「ありがとうございます」

 ヨーコ、ぺこりと頭を下げる。

(初めての勝負は勝たしてもろうたけど、気を引き締めんとじゃ……!)

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