season6 7話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
7.『何問わかる? かわいいものクイズ!』
コーストエリアのビーチでピクニック後、生徒たちと勝負しウォーミングアップ。その中でも強い少年と戦いタロの秘密を聞くことに(リーグ部のサトル)。
その後、コーストスクエアの受付に行くヨーコ。
「すみません」
「はーい。ようこそコーストスクエア、四天王タロちゃんのチームへ! ブルベリーグの挑戦者、……北條陽子さんですね!」
「はい。お願いいたします」
「四天王チャレンジ挑戦には、50BP必要です! お支払いいただけますか?」
「はい」
ヨーコ、スマホで支払う。
「ありがとうございます! 受けとり確認しました!」
受付さん、にっこり笑った後、
「タロちゃーん、おいでよー!」
「はーい!」
タロやってくる。ヨーコの姿を認めにっこり。
「ヨーコさん! 来てくれたんですね!」
「はい、よろしゅうお願いします」
ヨーコぺこり。
「ではでは、チャレンジ場にまいりましょー!」
*
ということでスクエア外へ。
「コーストスクエアへようこそいらっしゃいました」
場所に着いてから、謝るタロ。
「ヨーコさんのブルベリーグ参加、反対しちゃってごめんなさい」
「え?」
「校則的にイレギュラーなのも理由としてあるんですけど……」
タロ、少し言葉を切り、
「ヨーコさんを、リーグ部のゴタゴタにまきこみたくなかったんです」
「ああ、ほうじゃったんですね」
「……とはいえ」
タロにっこり。
「始まっちゃったからには、とことん楽しんでもらいますよ!」
「はい! ありがとうございます!」
「では」
タロ、キリッとして、
「わたしが考えたチャレンジは……、ポケモンクイズです!」
「ポケモンクイズ!」
「クイズを5問出しますので、全問正解できれば合格ですね!」
タロ、ヨーコに聞く、
「ヨーコさん! ポケモンクイズに挑戦されます!」
「もちろんです! 頑張ります!」
「わかりました! ではでは準備しますね!」
*
ということで……、
「かわいいポケモン、出てきてくーださい!」
タロ、ネストボールを投げる! ピカチュウ登場!
「ありゃピカチュウさん!」
「はーい! ヨーコさんの相棒ポケモン! みんな大好きピカチュウの登場でーす!」
「わー!」
ヨーコ拍手!
「それでは第一問!」
身構えるヨーコ。
「でんきタイプのピカチュウは、体内で電気を作り出すことで有名なポケモンですが……」
タロ、くるくる指を差す。
「ピカチュウの電気は、体のどの部分にためられてるでしょうか!? 正解だと思うところを、ずばり答えてくださいね!」
「はい! ほっぺたです!」
ヨーコ即答!
「ピンポンピンポーン! ヨーコさんには簡単でしたねー!」
タロ笑って解説。
「そう! ご存知の通り、ピカチュウはほっぺたの電気袋に電気をためこんでるんですねー! つっつくとビリっとしちゃうけど、電気袋丸くてかわいすぎですよー!」
「わかりますー!」
「……ではでは、次の問題でーす!」
ピカチュウ戻ってお次のポケモン!
「あ、コンパンさん」
「意外とおっきいコンパン! ふさふさきゅいきゅいでかわいい! それでは第2問!」
「はい」
「コンパンは暗い夜でも体のある部分をレーダーとしてまわりを探知できるのですが……」
タロ、指差しくるくる。
「コンパンがレーダーとして使っている体のある部分とはどこでしょう? 正解だと思うところを、ずばばっと答えてくださいね!」
「うーんと……」
ヨーコ、図鑑の説明とジニア先生の話を思い出し、
「目、です!」
「ピンポンピンポーン! コンパンは大きな目がレーダーとして働くんですねー! わたしたちには見えないものも見えてるなんて、かわいすぎですよー!」
「ふーむ、確かに……」
「……ではでは、次の問題でーす!」
コンパン戻し、代わりにヤバチャがポポポン!
「クイズ疲れにお茶でもいかが? 性別不明のヤバチャ三姉妹!」
「わー、ヤバチャさん見るの久しぶりー!」
「それでは第3問!」
ヨーコ、背を伸ばす。
「ヤバチャがすみかにしているティーカップは有名なアンティーク! でも偽物も多く出まわってて、見分けがつきにくいのですが……」
タロ、くるくる指差し。
「この中に一匹だけ本物……、しんさくフォルムがまぎれています! しんさくフォルムのヤバチャはどの子でしょうか!?」
ヨーコ、ヤバチャのかけらを集めていた時を思い出し、楽しげにくるくる回るヤバチャをじっと見つめ、
「真ん中の子です!」
真ん中のヤバチャ、嬉しげにふよふよ。
「ピンポンピンポーン! しんさくフォルムのヤバチャは、カップの底のマークが目印ですねー!
でもでも、しんさくもがんさくもどっちもかわいすぎですよー」
「ほんとですねぇ」
ヨーコ、周りにやってきたヤバチャにほっこり。
「……ではでは、次の問題でーす!」
ヤバチャ達戻り、別のボールが投げられる。メテノ登場!
「おおー、ピンクのメテノさん」
「はい、ながれぼしポケモンのメテノ! いろんな色がいるんですよ」
タロ、他のボールも取り出しながら、
「まずは、こちらのピンクなメテノをよーく見ていてください!」
「はい」
ヨーコ、じっと見る。少し恥ずかしげなメテノ。
タロ、他のボールから様々な色のメテノを出す。ピンクメテノの周りに集まるメテノ達。
と、殻に覆われたりゅうせいのすがたになり、ふよふよ定位置に。
「ありゃ」
「おーい、みんなー! ぐるぐるしてー!」」
タロ声をかける。ぐるぐる動くメテノ達。ピンクメテノをしっかり目で追うヨーコ。
メテノ達、やがて動きをとめ、
「さて! ここで第4問! 最初に見ていたピンクなメテノはどの子でしょうか!?」
ヨーコ、忘れないうちにメテノに近づき指差す。
「この子です」
殻が割れて、ピンクのメテノ登場!
「ピンポンピンポーン! りゅうせいのすがたになったのに、よく見分けられましたねー!」
メテノ達、殻をやぶって揃ってヨーコを称える。
「いやあ、それほどでも」
照れるヨーコ。
「確か、食べる塵に含まれる成分でコアの色が 決まるんですよね?」
「ご名答です! メテノはこれまで食べてきたもので色が違うの、かわいすぎですよー!」
メテノとちょっと戯れるタロ。みんなを戻し、
「……ではでは、最後の問題でーす!」
と、奥から誰かがのしのしやってきた。
「あっ! ピンクと聞いてグランブルがやってきましたよ!!」
「ありゃ!」
ヨーコちょっとびっくり。
「この子はわたしのポケモンで、いつもそばにいてくれるんです。最後の第5問は、このグランブルから問題です!」
グランブルはりきる。
「グランブルはおとなしくて繊細でかわいいポケモンですが……」
タロ、くるくる指差し!
「お昼寝のとき、わたしがまくらにしているのはどこでしょう!?」
「んー……」
ヨーコ、リーグ部のサトルの話を思い出す。
『彼女ってじつは……』
「──グランブルさんのおなか!」
「ピンポンピンポーン! わたしがまくらにしているのは、グランブルのおなかでしたー!
よりそってるとやわらかくって、おたがいすぐ寝ちゃうんですよ!」
「ええですねぇ」
ヨーコしみじみ。
「以上でクイズは終了です! 見事5問中5問正解ですので……」
タロ、グランブルと拍手。
「ヨーコさん、おめでとうございます! わたしの四天王チャレンジはクリアとなりましたー!」
「ありがとうございます!」
「いったんスクエアに戻りましょっか!」
スクエアへ。
「四天王チャレンジをクリアしたヨーコさんは、わたしと勝負することができます!」
タロ、首をかしげ、
「どうしましょっか? このまま戦います?」
「ええと、少々お待ちください」
「わかりました! お待ちしてますね」
タロ、快く承諾してくれた。
「ありがとうございます」
ヨーコ、ぺこりと頭を下げる。
(初めての勝負は勝たしてもろうたけど、気を引き締めんとじゃ……!)