season10 29話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
29.『夕日のチャンピオン』
(元ネタ:夕日のガンマン)
授業を受け終わったネモと部室でおしゃべり。
「ねえヨーコ! ブルベリーグって知ってる?」
「知っとるも何も、うち入っとるもん」
「やっぱり! なんですぐ教えてくれなかったのー?」
目を丸くするネモ。
「ありゃ、言うとらんかったっけ? ごめん」
「そうだよ。しかもそのチャンピオンがヨーコだってみんな言ってる!」
「じつはほうです!」
ヨーコ、どや顔。
「ほら、やっぱり! そういうのはやく教えてよー!」
「ごめんごめん」
「ブルベリーグのチャンピオンと今すぐ戦りたいけど、それよりも……」
ネモ、顔を輝かせ、
「ライバルがいろんなとこで活躍してて、すっごくうれしいー!」
ヨーコ、ぱちくり。ネモ、勢いで、
「えーっと、だから……、これからもよろしくね!」
「もちろん!」
と、キハダ先生やってくる。
「転入生! テラリウムドームはいいな!」
「あ、キハダ先生も思います?」
「ああ! わたしはドームはアカデミーでいうところのグラウンドであると心得た! 開放感があって、走りこみには最高だ!」
キハダ先生うなずき、
「転入生はトレーナー基礎学の先生もしているんだったな。
次の授業は実践形式で、ドーム1周走り込みを考えているんだが、どう思う?」
「うーん、相棒たちと一緒に自分のペースで走るなら、ええと思います」
「うむ! 足コシが鍛えられて、いいことしかないはずだ! もちろんキミにも一緒に体験してもらうぞ!」
「はーい」
「わー! 体力ないけどわたしもやるー!」
「おお! ネモもか!」
「先生、わたし、もっと強くなりたいんです!」
「今以上にか!? さすがはネモだな!」
ヨーコも笑顔で拍手。明るく言うキハダ先生。
「その気持ちさえあれば、さらにもっと強くなれるはずだ!」
(ネリネがこっそり聞いてる?)
「ありがとうございます!」
ネモぺこり。
「手持ちのバランス! 技の構成! テラスタル! ほかに何を気にすればいいですか!?」
「ほかに気にすべきことは、……熱血パワーだ!」
キハダ先生、キッ!
「熱血パワー!」
聞き返すネモ。
「そのパワーが、最終局面でふんばりとして効いてくるんだ!」
「なるほどです!」
うなずくネモ。ヨーコもこくこくとうなずく。
「熱血パワーを鍛えるため、授業後夕日に向かって叫びにいくぞ!」
「押忍!!」
ということでみんなでリーグ部の服やジャージセットアップを着て走り込み授業(ヨーコはリーグ部の服、ネモも貸してもらった)!
ヨーコはゴンさんを呼んでぴっかりさん&わっぷるさんと一緒に走る(かけっこ好きなので)。
ヨーコ先生もやるなら、と全員気合いを入れる。スタートはコーストエリアの休憩所隣の屋外教室からサバンナ→キャニオン→電気石の洞窟経由でポーラエリア→アローラナッシーにのせてもらったり手持ち(ライドポケモンはのぞく)と力を合わせて崖を登りそこからコーストエリア→崖は手持ちポケモンと登り下りして、休憩所隣の屋外教室でゴール。キハダ先生も生徒達のてだすけをするべく一緒に走る。
走り込み後にみんなでポケモン勝負。
ネリネ、気持ちの話でキハダ先生と話す。
夕日のエントランス。叫ぶキハダ先生とネモ。そしてネリネも頑張って叫ぶ。
全ての授業を終えたネモ。ヨーコ(先にゴンさんを家に送って)と熱い握手を交わして別れる。