season10 8話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
8.『4回目:美しい技とは』
ネモが授業を受け終えた後(スグリと一緒に受けてた)、ヨーコの部屋で一緒におしゃべり。
「ブルーベリー学園って、あんまり授業で教室使わないんだね! ドームで授業あるなんて、カルチャーショックだったよ!」
「そうそう、実技が多いんよねえ」
「いろいろあったけど、キタカミの里楽しかったよね! またみんなで旅行したいなー!」
「ほうね!」
久夫とも改めて対面し(「科学部じゃけど、元リーグ部で強いんよ」「ほんとう!? 後で戦ろう!」「お、おう……」)、ふたりで部室へ。
*
その少し前、タロとゼイユが話している。
「さっき男の子に呼び出されてなかった?」
「あー……、見られてた?」
タロ、困り顔。
「ええ! この目でばっちりとね!」
「人気のない教室で、お話をされそうになりまして……」
「お、お、お話ぃー!? くわしく聞かせなさいよ!」
ゼイユ驚愕。
「あっ、でも全然だよ?」
タロ、あっけらかん。
「パパの名前出したら、逃げてっちゃったから!」
「うーわ……、あんたって意外と性悪よね」
ゼイユ(汗)。
「「お邪魔しまーす」」
ふたりが入ってくると、ちょうどハッサクが来る。ネモ、ウキウキ。
「あ、ハッサク先生!」
「ヨーコくん! ネモくん!」
「お師匠さま~!」
タロは感激。
「タロくん、お久しいですね」
「お師匠さま?」
ここでヨーコ、ゼイユに事情をかくかくしかじか。
「なるほど。あたしも頭フワ男に一泡ふかせたいから、色々教えてもらおっと!」
(カキツバタ、くしゃみのカット)
「先生! わたし最近ジャラランガ育ててます!」
名乗り出るネモ!
「うろこポケモン、ジャラランガ! 個性的なドラゴンでありますね!」
「キタカミで出会いました! クスノキ寺にも、ヨーコが捕まえたヨツハさんっていう子がいるし、いろいろ戦法試したくって!」
「ジャラランガといえば!!」
熱く語り出すハッサク!
「高い防御力を活かし! ソウルビートさえ出せれば! 勝利は鱗の竜が握っている! そう言っても過言ではないでしょう!」
「やったー!」
ネモ大はしゃぎ。
「わたしが考えてる技の構成、先生にアドバイスもらえますか!?」
「喜んでお答えしますですよ」
それからみんなでテラリウムドームへ。ジャラランガやゲッコウガを鍛えるネモ。ヨーコはハッサクと話す。
「まさか他校でも教鞭を振るう機会をいただけるとは嬉しいですね」
「いえいえ」
ハッサク、考えながら、
「そういえば、この学園では美術教師としての小生と四天王としての小生……、どちらを所望されているのでしょうか?」
ヨーコ、レホール先生のぼやきを思い出す。
「非常に申し上げにくいですけど、四天王としての先生かと……」
「やはり、そうだったのですね!」
ハッサク膝を打つ。
「この前美術の授業をしたところ、ヨーコくんや一部の生徒さんを除いてあまり反応がよくなかったので……」
「すみません。うちの授業でも話しときましょうか?」
「いえいえ、ヨーコくんのせいではありませんよ」
朗らかに笑うハッサク。
「確かにそういえば、ブルーベリー学園はポケモン勝負に力を入れているとコルさんや他の先生方から聞いたことがありますね。次回はフカマル先輩の実践授業をおこなうとしますか。アドバイスありがとうございますですよ!」
「あ、ほいでその美術に関してなんですが」
かくかくしかじか。
「なるほど。それではヨーコくんの授業では、小生もフカマル先輩と共に解説することにしましょう!」
それからハッサクからチリとポピーとオモダカが会いたがっていたと聞くヨーコ。じーん。
ついでにハッサクの授業もネモと共に見学。
姉弟とタロはもちろん参加。カキツバタは巻き込まれていた……。
あとネモとタッグを組んでハッサクと勝負する。タロとゼイユ、スグリも。
「小生から学べるものがあれば、またお相手してくださいね」
そしてハッサクとフカマル先輩の協力を得て授業をするヨーコなのだった。