season10 12話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
12.『6回目:トレーナーが守るべき法律について』
ポピーの授業後(ヨーコは見学。姉弟とネリネ以外の四天王は受講)、ヨーコの部屋にてチリとロトムスマホで連絡しているポピーとヨーコ。
「チリちゃん! チリちゃん! ポピーはおこってますのー!」
『なんやなんや? ポピーが怒っとるのめずらしいな』
「おしごとでぶるぅべりぃきてますのに、ポピー、まいごとまちがわれたですの!」
「今朝も授業の準備するときに間違われて、おかんむりなんですよね、ポピーさん」
『なはは。そらぁしゃあないで。ポピーちゃんが……』
チリ、くわっ!
『ごっつかわいいからや!!』
「えー、かわいいとまいごにまちがわれますのー?」
ポピーまだご機嫌ななめ。でもまんざらでもない。ヨーコ苦笑い(汗)。
『せやねん! かわいいこは道に迷わせろってよく言うやろ? ……それや』
ヨーコ、チリの心情を汲み取り、黙る。
「そ……、そうでしたのねー! チリちゃんものしりですのー!」
「よかったねえ、ポピーさん」
「はいですの!」
と、画面越しのチリの背後から、
『楽しそうですね、チリ』
オモダカ登場!
「トップ!」
「オモダカちゃん!」
『ポピー、チャンピオン・ヨーコ、お元気そうで何より』
「いえ、トップこそ。あ、ちょうどよかった。ポピーさん!」
ヨーコに言われ、ポピー身を乗りだし、
「オモダカちゃん、オモダカちゃん」
『フフッ、どうしました? ポピー』
オモダカ嬉しそう。
「ポピー、オモダカちゃんのにがおえをかいていますの!」
『私の……、絵を?』
オモダカきょとん。
「はいですの!」
大きくうなずくポピー。
「いろをぬってかんせいしたら、プレゼントしてあげますねー!」
『ポピー……』
じーん、なオモダカ。が、すぐ早口で、
『用紙のサイズはわかりますか? 今すぐ額縁を手配しますので』
「えーと、えーと!」
ポピーなんとか思い出そうとするが、
「ちょっとわかりませんの……」
ヨーコ、笑いをこらえながら、
「あとで見てみよっか」
「はいですの」
『無理を言って申し訳ありませんね』
「大丈夫ですの! あとでおねーちゃんのスマホかりてれんらくしますの」
「はい!」キラーン
『ご協力感謝いたします、チャンピオン・ヨーコ』
『あの総大将? これそもそもチリちゃんのスマホなんやけど?』
『これは失礼』
『ま、ふたりとも、無理せずきばりやぁ』
電話切れる。
「トップも、うちのお父さんお母さんと同じこと考えさるんじゃね」
ヨーコ、クスクス笑い。
「おねーちゃんのパパさんとママさん?」
「うちが初めてふたりの絵描いた時、泣いて喜んで額縁に飾ってくれたんよ。今でも家のリビングにかけられとってじゃ」
その後アオキ&周作と合流。シアノの提案で、周作まさかの授業!?
「わー! おねーちゃんのパパさんのじゅぎょう、ポピーもみたいですー!」
「自分も興味があります」
「ほら四天王さんたちもこう言うとりんさるし」
ハネすけ達手持ちメンツからも囃し立てられ、しぶしぶながら周作、承諾。意外と好評だった。なおすずと径子からは笑われた。
あとは姉弟と久夫も含めてわいわい。