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season3 15話・16話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
15.『すずと径子のお悩み相談室』
滑空を試してたら径子から怒られたり。
あとはすずと径子によるまったり&キレキレ解答ギャグ回(径すずの漫才というか)。
ヨツハさんこの回でジャラランガに進化。
16.『現実(いま)は粉雪のように』
冒頭、エントランスで他の友達とおしゃべりしながら雑誌を見る。グルーシャについての話。元トップアスリートで、怪我で引退したと聞く。
翌日、フリッジタウンからひたすら登って途中にある山小屋で一泊(ミネストローネとたまねぎとチーズのサンドウィッチを作ってみんなで食べる。朝はやっぱりベーコンエッグとすずが教えたスーパーおやさいサンド。あとコーヒー)。翌朝ナッペ山のポケモンセンターへ。その様子を、上から誰かが見ている……(グルーシャ)。
最後のジムであるナッペ山ジムに入り、温かさにほっとしていると、
「ヨーコ!」
ネモがいた。パーモットとラウドボーンも一緒。もちろん冬服。
「ネモさん!」
ネモにっこり笑って、
「ここがいよいよ、最後のジムなんでしょ? チリさんから聞いて、そらとぶタクシーで来ちゃった!」
「うん。少し緊張しとる」
「そう? わたし全然心配してないよ! トップもヨーコのこと気にしてたし、ジムリーダーとの勝負はふたりで応援に行こっかな!」
「えへへ、嬉しいけどよいよドキドキする……」
「見る側にも実りある最高の勝負! 期待してるね!」
「うん!」
と、ポンさんのボールが震える。出してみると竈の仮面でフォルムチェンジ。
「おおとり、やってみる?」
「ぽにお!」
うなずくポンさん。トリは決定。いざ受付。
「ジムの試験の登録、お願いします」
「はい。ようこそナッペ山ジムへ! 挑戦者のお名前は……、北條陽子さんですね」
「はい!」
「当ジムリーダー、グルーシャと勝負するには、ジムテストに合格する必要があります」
しっかりうなずくヨーコ。
「ナッペ山ジムのジムテストは……、雪山すべりです!」
「雪山すべり?」
「ライドポケモンに乗って、用意されたコースを時間内にゴールしてください!
くわしいルールは、当ジムを出て左手の坂をのぼった先、雪山すべり開始地点でスタッフが説明しますね。それでは行ってらっしゃい!」
うながされ、教えられた場所へ。さっきのポケモンセンターの隣にスタッフが待っていた。
「やあ、待っていたよ。ここが雪山すべり開始地点だ。君には大自然のコースをライドポケモンですべってもらう。目標タイム以内にゴール出来ればジムテスト合格だ! さっそく挑戦するかい?」
「お願いします!」
「よし! それじゃあ、白銀の世界エンジョイしてね。それではスタートだ!」
ミライドンに乗って位置につき、いざすべる。うまいとこ操って見事ゴール!
「ひええ、終わった……」
スタートに戻ると、スタッフ誉めてくれる。
「ゴールおめでとう! 最高のすべりだったよ! まるで現役時代のグルーシャのような……」
スタッフ、言い直す。
「おっと、ジムテストは大成功! 結果を受付まで報告してね」
「はい」
歩きながら少し検索。閉ざした心が気にかかるヨーコ。ジム受付で報告。
「ヨーコさん! 雪山すべり、ゴール出来たようですね! おめでとうございます! ジムテスト合格です! ヨーコさんには当ジムリーダーと勝負する資格が与えられます」
ヨーコ、居ずまいを正す。
「絶対零度トリック……、ジムリーダー・グルーシャに挑みますか?」
「──はい!」
「それでは、バトルコートにご案内します」
*
バトルコートに通されると、
「わ!」
そこには1匹のクジラのポケモンが。
「クジラのポケモン?」
スマホで調べる。アルクジラ。
「ホエー!」
挨拶するアルクジラ。
「ど、どうも」
思わずペコリ。と、
「そんなとこにいたのか」
誰かがやってきた。厚手の装備の美青年。
(ありゃ、女の人みたあな美男子さんじゃ)
「うう……、サムい……」
腕をさする美青年。ヨーコの方を向き、
「……挑戦者の人?」
「はい。北條陽子です」
「ぼくはグルーシャ。元プロのスノーボーダー。今はジムのリーダーやってる」
淡々と話すグルーシャ。
「あんたのすべりは──うん……、クールだった」
すぐに踵を返し、
「でもあまり気をよくしないで」
雪山を見上げる。
「雪山は危険だ。簡単に人生のコースを狂わせる」
ヨーコに向き直り、
「ポケモン勝負も同じ。……いつだって慣れ始めが一番恐ろしい。──こんな日にぼくに挑むなんてやめたほうがいいのに……」
グルーシャ、ヨーコを見据える。
「……本当に、ぼくと戦う?」
「──戦います!」
やや気圧されながらもきっぱり言い切るヨーコ。手を頭に当てるグルーシャ。
「サムい返事。……残念だよ」
目を開ける。冷たい目。
「ぼくも仕事だから、悪く思わないで。
──雪のように冷たい現実を教えてあげるよ」
勝負開始! グルーシャ、モスノウ。ヨーコ、ぴっかりさん。
「ぼくは止めたからね。打ちひしがれても知らない」
ぴっかりさん、かみなりパンチで先制。おいかぜで素早さを上げるモスノウ。風にのってふぶき。ぴっかりさんピンチ。しかし向かい風に立ち向かいかみなりパンチ! 勝つ。
2匹目、ツンベアー。わっぷるさん。
おいかぜの効果によりじしんをくらわせられるも、揺れに乗じてローキック。素早さを下げる。
アクアジェットとぶつかりあい、つららおとしも華麗にかわし、畳み掛けてローキック。倒す。ついでにおいかぜも止む。
グルーシャ3匹目、ハルクジラ。ヒナじろう登場。
ルミナコリジョンでさっそく特防をがっくり下げる。だがアイススピナーを急所に当てられる。ルミナコリジョンをくらわすもハルクジラ倒れず。アクアブレイクでボロボロのヒナじろう。ゴンさんに交代。
こおりのつぶてをくらうも平気なゴンさん。ヘビーボンバーでとどめ。
ついに最後の一体。しかしグルーシャ冷静。
「確かに言うだけのことはあるけど、踏み外せばすぐに奈落だよ」
チルタリス繰り出す。ヨーコ、ポンさん。
「面影宿して、ポンさん!」
「ぽにおーん!」
ポンさん竈の仮面バージョンテラスタル!
「勝負と雪山は似てるんだ。あっという間に姿を変える」
グルーシャもテラスタル!
ポンさん、ローキックで思いっきり削ってすばやさ下げる。が、
「いつだって絶望は隣り合わせ。……震えながら眠って」
れいとうビームで足元を凍らされツルツルに!
よろけまくるところをぼうふうくらう。フラフラになっているところにりゅうのはどう。ポンさん片ひざつく。が、あきらめない。
「ポンさん! ツタこんぼう炎バージョンかざして!」
「ぽーにおー!!」
「ぼうふう!!」
ぼうふうで巻き上げられたところで、炎をまとったツタこんぼうをふる! 炎が風にのり氷が溶ける。
「今度こそ決めえ!!」
必殺、炎のツタこんぼうで急接近! 勝利!!
一息つくヨーコ。ポンさん元気に勝鬨。
グルーシャ、驚くも少し笑い、
「……ぼくのこおり、溶かされた」
ポンさん元の姿に戻り、ボールに戻る。
グルーシャ、アルクジラとやってくる。
「逆境をものともせず、未来を切り開く熱意……! 昔の自分を思い出すよ……」
目を閉じ、ヨーコを見る。その目はどこか温かくなっている。
「いや、なんでもない。ジムバッジを渡さないと」
ジムバッジを渡すグルーシャに、ヨーコ、
「あの、良かったら、一緒にお写真撮っていただけませんか? 合格の記念に……」
「えっ?」
驚くグルーシャ。ヨーコ、おねだりモーションでグルーシャを見る。お目々キラキラ。
「うう……、そういうのサムいから普通に嫌なんだけど……」
「お願いしますー」
引き続きおねだりモーション。グルーシャしぶしぶながらも、
「しかたない……、特別だ」
ということでパシャリ。
バトルコートを出ながら、
「そうだ、忘れないうちにこれも持ってって」
アイススピナーのわざマシンくれる。
「ぼくとの写真なんかより、絶対使えるはずだよ……」
そしてにっこり笑い、
「サムいの嫌じゃなかったらまたおいで……。それじゃ」
手を振り去る。アルクジラもヨーコにお辞儀。
「ホエー」
「ありがとうございました!」
頭を下げるヨーコ。
*
ジム受付に勝利の報告をすると、
「ヨーコ! ぴっかりさん! やったね!」
ネモがオモダカ(マフラーとコート姿)と来てくれた。
「嬉しい! 最高!!」
「ネモさん! トップ!」
「心配してないとか言ったけど、やっぱりドキドキしちゃった!」
「えへへ、こっちもドキドキしとった」
照れ笑いのヨーコ。オモダカもにっこり。
「さすがはヨーコさん。輝かしい試合でした」
「うん! ジム全制覇! 本当にお疲れさま!」
ネモ、オモダカを見て、
「これで、ついに……」
「ええ」
うなずくオモダカ。
「ジムバッジを8つ集められた今……、貴方はポケモンリーグに挑む資格を得られました。
チャンピオン・ネモと同じチャンピオンランクになるために、ぜひポケモンリーグでチャンピオンテストに挑戦してください」
「はい! 一層修行して来ます!」
「はやくおそろいになって、おそろい勝負しよっ! しよーっ!」
おおはしゃぎのネモ。
「あはは、あまり急かさんといて」
「あ、ごめん。でもヨーコが修行してリーグに挑んでる間、ポケモンの技の組み合わせ全パターン見直さないと!」
前のめりになり、
「それじゃ、ヨーコがんばって! わたしもがんばる!!」
速やかに去るネモ。
「雪山気い付けてねー」
「ふふふ。あんなにはしゃいでる彼女は珍しいんですよ。貴方の前ではいつもなのでしょうけど」
「え、ほうなんですか!? あんま信じられん……」
「才能をぶつけ合える友の存在が、嬉しくてしかたないのでしょう」
何だか照れくさいが嬉しいヨーコ。
「好敵手と競い合い、初めて到達できる強さ……、私も楽しみにお待ちしております。ではまた、テーブルシティ北西のポケモンリーグにてお会いしましょう。お父さまにもよろしくお伝えください」
ニコニコ顔で去るオモダカ。
*
修行のために色々やろうとするヨーコ。近くにスター団フェアリー組のアジトが。
近くのポケモンセンターまで行ってみる。
「……久しぶりじゃね」
アジトを眺めるヨーコ。まずはここから。