東京都 武蔵村山市、飼い主死亡による 多頭飼育崩壊のハナシ ④
この日は、市役所職員と保健所職員も 調査に同行しました。
まずは、経験豊富なボランティア2名で 姿を確認した猫を洗濯ネットで保護。
その後、集まったボランティア全員で 防護服と防臭マスクを着け 家の中に入りました。
玄関のドアを開けた瞬間、むせ返る悪臭と 目にしみるアンモニアで
目を開けることも、呼吸もできない状態でした。
各部屋の隅には 猫の糞尿が山積みになり、塚のようになっていました。
全ての部屋をくまなく捜索すると、キッチンのシンク下からたくさんの遺骨が見つかりました。
3週間以上も放置されていなかったら
亡くなってしまった ふたつの命は、確実に救えていたでしょう。
レスキューされた猫たちは、今 預かりボランティアの家で それぞれ暮らしています。
生き残った19匹の猫たちは、血液検査の結果
全員に脱水と貧血がみられ、成猫なのに 体重も2キロ台前半でした。
(生後 5ヶ月くらいの体重です)
また、そのうちの5匹には、腎臓・膵臓・肝臓や胃腸などの内臓系にも かなり悪い数値が出ており
腎不全末期や 膵炎などと診断され、長期の治療を必要とする状態でした。
近親交配による遺伝的疾患や障害、健康に配慮されていないフード、アンモニアなどが高濃度で空気中に含まれる毒性物質の吸い込み、電気を止められた状態での 夏の熱中症や 冬の風邪など、要因は多々あります。
私たちは、ここでレスキューした保護猫たちを 必ず しあわせにします。
そして、二度と同じような悲劇が起きないように願います。
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