チェンソーマンをすすめられて、考えたこと
生徒(中学3年生男子)から「チェンソーマン」をおすすめされて読みました。
「すごくかっこよくてハマっているので、先生もぜひみてください」とのこと。
あとはエンディングやオープニングがおしゃれとのこと。
これまで、キャラデザは知っていて、なんだがなかなか怖い見た目だったので敬遠していたのですが、せっかくおすすめされたのでU-NEXTでみました。
オープニングの「ビューティフルライト」がずっと「食べる女」に聞こえた。
アニメを一気見したのですが、まず一話で見るのをやめようかと…いや、グロすぎるでしょう。
最初から主人公バラバラ殺人事件おこってますやん。
これ、中3が読んでもいいの?
ハンター×ハンターやワンピースで育ってきた私には刺激が強すぎます。
進撃の巨人もなかなかだったけれど…
一番グロいなって思ったのは、登場人物の倫理観ですよね。
社会に対する鬱憤、他者に対する圧倒的無関心、幸福の指標、色々なものが私の感覚になかったことだったので、めちゃくちゃびっくりしましたね。
悪いとか良いとかって次元の前に、他人に対してここまで無関心なの?
ダークヒーローって紹介されていたけれども、なんだか、だんだん心許せる仲間が出てきて人間との交流ができてきた途端にまたほとんどがフェードアウトしていく。
主人公の目標、というか幸福のラインが低すぎる。別にこれはこれでいいと思うんだ。
私達が日常として享受していることが、ことなる環境の人にとっては憧れであることだってあると思うよ。でも、その主人公の生活レベルを上げておいて、突き落とすっていう残虐性がヤバすぎる。
心壊れるとかそういう感じじゃないよ。
戦っているときは忙しすぎてまさに心をなくした状態なんだろうけれども、争いの後まで生き残っても、心の後遺症がやばいでしょう。こんな状況。
でも、それって戦争とかも一緒なのかな。
そういう意味では、浄化された社会で、グロいものとか怖いもの、残虐性を排除していったものの中に暮らしている私達こそ、日常生活のレベルを大きな力に挙げれて、絶望が口を開けてまっている状態なのかな。
すごく考えさせられるお話でした。
グロいからダメって一概には言えない問題作だよね。
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