闇バイトに潜むリスクと若き日の軽率な判断
連日のように新聞やニュースで目にする「闇バイト」。
この“バイト”ってライトな表現が、軽率な判断と行動をしてしまうのでしょうか。強盗に関わったら(簡単な見張り役であっても)実刑をくらって年単位で社会に戻ることはできないんですよ!数ヶ月で戻ってこれる感覚!?いやいや戻ってきても社会から信用を取り戻すのは、ものすごく大変なことだと思います。
SNSからの勧誘や家庭の事情で行き場を失い、行き着いたコミュニティだったのかもしれません。目先の高収入に釣られて無くす人生、明らかにリスクの方がでかいのに…。貴重な若い時期を犯罪で無駄にしてほしくない想い、年長者として持っています。
でもぱっと見高収入のおいしい話に飛びつく傾向、若い頃の私はまさにそれでした。
◇ホントに!?噂の高収入アルバイト!深夜ビラ貼り
中学生の頃、新聞配達のお手伝いで月に8,000円もらっていました。配達件数も40数件と少なめですから、安いけど妥当な金額でしょう。そんなある日、近所に住む同じく新聞配達をする同級生から、「一晩で10,000円稼げるバイトがある!一緒にどうだい!?」なんですって!すぐさま食いつきましたよ、一晩で新聞配達より稼げるなんてびっくりしました。
聞くと、どうやら実際に現場で作業している方に会ってお願いするようです。しかも深夜の作業とのことで、夜な夜な自転車で作業中の方を探しまくりました…住宅街が多いとのことだけど、一向に見つかりません。
それもそのはず、電信柱に広告(ビラ)をノリで貼る違法な行為、簡単に見つかるわけがありません(>_<)見つからないようにやってるんだから。
しかもビラの内容は“テレホンクラブ”の電話番号が書いてあるものって…それ捕まるじゃないですか!?その後も2、3日深夜に探しましたが、結局発見には至りませんでした、そりゃそうですよね、あっちはプロだし中学生に見つかってらんないし(笑)
本当に存在するかも怪しい高収入バイト、一見“おいしい!”と感じるが、リスクしかありませんね。ピュア中学生の自分は飛びついちゃいました。誘ってくれた同級生、闇というかそういう気質があったのでしょうか。就職してから勤務先で横領を犯しています。20代の若気の至りかと思いきや、その後40代で別の団体からもチョロまかしています。結構な額でしたが実家パワーで返済し、起訴はなかったようですが、パーソナリティーを築く中学生時代を過ごした自分に直接的な責任はないにしても、なんか嫌な気分になりました。
◇ワンチャンを期待し引き受けたコンパニオン送迎
20年前の大雪の夜、同級生の女性から電話がきた。「山の温泉地から宴会が終わったコンパニオンを迎えに行って欲しい。この雪でママが迎えに行けない。あんたクルマの運転上手だったよね!?報酬は10,000円だけどやる!?」
「やります!!」当時工場の安い派遣で働いていた自分にとって臨時収入!
雪道をちょっと走って稼げるなんて楽でしょー。
同級生の友達が経営するコンパニオンサービス。普段は現場までは経営するママが送迎していたが、ママ自身も宴会に入ることも多く、さらに女の子たちは市内在住とはいえバラバラ。今回がきっかけとなり、週1、2回送迎のお手伝いすることになったわけです。
半年ほど走りましたが、他のアルバイトもあったので自然にフェードアウト。後から考えると、大きなリスクがあったバイトだったんじゃないかって…。看板を貼ったクルマでもなく、複数の若い女の子を乗せて事故でも起こしたら…。ゾッとします。運転者の男はなぜ複数の若い女を乗せている!?死亡事故でも起こした日には全責任は自分です。依頼したママには責任は問われない、そういうことです。額面の裏には良いように使われる闇がある。
下心ゼロじゃない、男だし。
独身で彼女なし、ワンチャン出会いがあるか!?なんて期待もありましたが、タバコを買わされたり、飯をおごらされたりと、こちらでもうまく利用されました(笑)
◇最後に
私が10代、20代で今の社会で生活していたら、闇バイトに足を踏み入れる可能性が高いと思います。人と違う経験値としてはあるけど、何もなかったのは運が良かっただけですね。
若い世代には、軽率な行動で人生を台無しにしないよう願っています。
闇バイトでふと思ったことです、お読みいただきありがとうございました!