修学旅行の時期ですね
先日KASHIWAさんの記事を拝見し、自分も高校2年の修学旅行での体験を振り返りました。
私の通っていたのは私立の男子校。当時は手のつけられない荒くれ者やヤンキー、私のようにおとなしいけど勉強ができない、箸にも棒にも掛からない生徒が集まる学校というイメージがありました。
入学前の見学で私は「ここは学ぶ場所じゃない」と感じたくらいです。
ですが受験の滑り止めとしての役割もあり、できる子向けの普通科に、当時では珍しい「英語科」なんてものもあったんです。ヤンキーでも頭の良い人がいるのには驚きました(笑)。
そんな学校の売りは、修学旅行が『アメリカ西海岸🇺🇸サンフランシスコ』だったことです! 単純ですが、それが魅力的で、退学せずに学校に行こうという気持ちと目標が生まれました。
デカかったアメリカ
カラッとした空気、青空、路面電車、坂道が多いサンフランシスコ。慣れない街並みを目にし、異国の地だと感じました。どでかいチャイニーズレストランでランチをたらふく食べ、店を出ると路地に転がるゴミと生臭さを感じるのもアメリカらしさ。
“グランドキャニオン”、どこまでも広がる光景って本当にあるんだ。感動よりも、高さに対する恐怖で足がすくみ、ふざける生徒もいませんでした。「落ちたら生きて戻れるだろうか…」怖くて早く離れたかった。
河岸から見た元刑務所「アルカトラズ島」、山の上に立っている「ハリウッドサイン」を走るバスから眺めました。名前が思い出せませんが、有名人の手形がある場所にも行きました。他にも何箇所か行きましたが、記憶があいまい。
今になって思うと、サンフランシスコの観光名所を巡ったんですね!
思い出になるハプニング
・アメリカンサイズのプール
宿泊したホテルは2人1部屋。指定された部屋に入ると、外国人の男性客が浴槽の扉を開けてシャワーを浴びていました。「えぇぇ!??」ピュアな自分たちは、自分たちが間違えて入ってしまったのかと、なんとも言えない気持ちに…。確認したところ、ホテルの手違いだったようで、別の部屋を用意してもらいました。
同級生とは離れた階数になったので「つまんないなぁ」と思いましたが、窓から外を見たら、なんとそこには野外の大プールが設置された部屋でした! これは入っていいよね!?もちろん確認するわけもなく、声をかけた同級生数人で水遊び!水着はないので全裸です。夜で真っ暗だったし、ノリで潜りました。
驚いたのはその深さです。斜面になっていて徐々に深くなるのですが、3メートルはあったんじゃないかと感じました。いきなり飛び込んでその深さに初めての経験を味わい、スケールの大きさに驚かされました。
・知らなかったホットドッグのトッピング
屋台で買ったホットドッグ、バスに戻ると、みんなと違うんです。パンにソーセージが挟まっているのは同じですが、オニオンやケチャップがかかっていませんでした。自分でトッピングするものだったのですね!異国の食文化に驚きました。
発車したバスの中で食べた、素朴な味のホットドッグ。そしてちょっと恥ずかしかったですね。今ではコストコでホットドッグのトッピングに慣れました。
最後に
ほぼ全員が初の海外で緊張していました。不真面目な生徒たちも、この期間だけはシャキッと動きましたね(笑)5泊7日の旅行、これもまた初めての体験で、3日目くらいには軽くホームシックになり、「家でご飯が食べたい」と思ったものです。
親の大変さ
私立の学校で入学費も高かったですし、もちろん修学旅行の費用も負担が大きかったと思います。学年で200名近くが参加していましたが、怪我で行けなかった生徒はいても、金銭的な理由で辞退する生徒はいなかったと思います。90年代、団塊の世代の親には本当にそこは感謝です。
今だったら金銭的理由で辞退する人がいてもおかしくないのに、すごいですね。
同級生の娘さんは来月「関西ユニバーサル」に修学旅行に行くそうです。その親も「お金がかかる」とぼやいていましたが、彼も私と同じようにアメリカ修学旅行を経験したので、当時の親の立場がわかるのでしょう。
人生で経験になったのか?
大人になって振り返ると、もっと関心を持って体験していれば、もっと深みのある経験になったと思います。17歳自分のお金でもなく、何も考えずに流れで行っただけ。ただ「行ったことあるよ!」というちっぽけな自慢をするだけで、少し残念です。
この学校は現在も修学旅行はアメリカ西海岸ですが、私たちの後に起こった同時多発テロやコロナ騒ぎの際には国内に変更され、今年はどうかと調べたところ、円安の影響でさすがに国内になったようです。世界情勢も考慮されるので、タイミングもありますね。
修学旅行は、ただの観光や遊びではなく視野を広げる機会だと今になって感じます。当時は理解できなかったことも、大人になった今では少し違った角度から見て、経験が出来ると思います。
パスポートも作ったし、海外に行きたい気持ちが増しています!
最後までお読みいただきありがとうございました。