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自分の立ち位置

相手の足を引っ張れば、自分の位置が上がったことになる。
但し、自分の立ち位置は実は変わっていない。

相手よりも高みに立てば、自分の位置は上がったことになる。
但し、相応の努力が必要になる。


こんな当たり前の理屈は誰にでもわかっているはず。


なのに

組織的に動いていると、実は断然前者が多い。

なぜそれが馬鹿げたことであるのかわからないのだろう。

結局は、自らの努力という労力と、他者の足を引っ張る労力を比較すれば、足を引っ張るほうが断然楽だからだ。

なぜ人は楽な方に走るのか。

『今』の苦労が及ぼす将来の好影響は不確実だからだ。

『今』の楽は確実に楽だからだ。

不確実を無意識に認識し、意図せずに行動してしまう生き物が普通の人ってことだ。


ということはだ。

不確実だと認識しているにもかかわらず、未来の好影響を想像し、その実現のために、『今』の苦労を買ってでもできる人、または『今』の苦労を未来のことは考えられなくても、できる人ってのは、普通よりも高い評価をしてあげたい人ってことだ。


ということを理解するのは、そう難しいことじゃない。



知らんけど。

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