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仕事なんてもんは
私の場合、学校を出て最初に就職したのは 製薬会社だった。
学生時代に製薬会社で働きたいと全く思っていなかった。
やりたい仕事に就くということを夢見て就職活動をしている人がいるようだが、学校で勉強をして、せいぜいがアルバイトをするという社会経験しか積んでいない人間が、やりたい仕事に就くなんて、一体どういう知識を持って それを言っているんだろうか。
漫画家やドラマを見て、素敵な仕事だと思ってその仕事に就くということは決して悪いことではない。
しかし、やりたい仕事に就いた結果、苦しんで苦しんで精神を病んでしまうということなんていくらでもある。
冒頭に書いたように、私は製薬会社で働いていたわけだが、製薬会社で働きたいと思って製薬会社に就職をしたわけではない。
しかしその製薬会社で働いてから、その仕事の楽しさを存分に味わうことができた。
そしてその自分の仕事が社会に及ぼす影響というものを感じることができた。
働き始めてから、社会貢献や自分の楽しさ、そして達成感、そういったことを感じることができた。
しかし給料が若干安かったということもあって、3年ほどでその会社は退職をした。
もしその会社が給料が並み、もしくは並み以上であれば、きっと長く働いていただろう。
こういった形でやりたい仕事に就くことが生き甲斐を生むということではなく、とりあえず働いてみて、そしてその仕事の中で楽しさや生き甲斐や、張り合いというものを見つけていくというのが、多くの人が通過する道だと思う。
ちなみに私の場合、製薬会社を退職し、 小さなソフトメーカーに就職をした。
そこでまた、営業の楽しさ、その業界の楽しさ、お客さんとの触れあい、そういった楽しさというものを実感することができた。
そのIT企業に就職したのもIT企業で働きたかったからというわけではない。
単に休日が多く、給料が高い仕事というのを探していってたどり着いただかだ。
そしてその会社で18年働いた。
その間に上場もして、かなりの上級管理職になった。
働く原動力は、遣り甲斐以外のなにものでもなかった。
そして色々あって独立。
悠々自適とまではいかないが、それなりに稼ぎ、それなりにのんびりし、それなりの贅沢を楽しんでいる。
だから改めて言う。
ごちゃごちゃ言わんとまず働け。
そして、その仕事をとことん突き詰めろ。
そしたら楽しくなってくるからさ。
知らんけど。