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がん経験者向け保険を考える③|FPの視点とオプション(特約)

特約の回が、なかなか捗りませんでした。
前提となる検査や制度を理解したうえで、付加するか決定するというのが理想です。そうなると、特約ごとの記事になってしまいそうです。

つまり面倒なので楽をしたいのですが、正確性も担保したいです。どこか良いサイトがないかなあと探していたところ、見つけました。


総論(黒田ちはるさん)

『通販生活』というサイト内に「シリーズがんと生きる」という読みものがあります。現時点で第19回まで連載されており、第12〜14回(その1〜3)が保険の回です。ファイナンシャル・プランナー(FP)の方ですね。

第12回」(その1)は、医療費、高額療養費制度、傷病手当金についてです。
特に、高額療養費制度と傷病手当金はかなり踏み込んだ記載になっており、勉強になります。

医療費については、アンケート結果も掲載しています。n=58とさすがに少なすぎるので、参考程度かなと思います。『実際に支払った医療費は「51万~130万円」という回答が約半数を占めていました』も、再発後はどうなの?となります。
nの詳細な内訳が必要ですね。

第13回」(その2)は、家計の見直しということで、まさにFPの視点です。住宅ローンや教育費などに言及されています。私はお金のプロではないため、よく分かりません。

「タクシーやカーシェアリングを利用する選択肢もあることを提案」とあります。前回も軽く触れましたが、地域性によるなあと感じます。がんでなくても当てはまる内容ですね。

第14回」(その3)は、がん保険、障害年金、介護保険についてです。がん保険はコンパクトにまとまっており、もっと読みたいなあと感じます。

以上3回分ですが、物足りません!
他にもがんに詳しいFPさんの記事がないか、検索しました。

各論(黒田尚子さん)

「SBI損保」サイト内の特設コラムで、連載をされている方がいらっしゃいました。2022年8月掲載の第1話から始まり、現在は第24話まであります。

一話あたりの読み応えがあり過ぎです!

損保のサイトだしなあと思っていましたが、内容だけでなく出典のリンク先も適切です。特約の前提となる検査や制度にも、詳細すぎるくらいに言及しています。


私はもう書かなくていいです笑
知人にも上記サイトをお知らせするのが、正解と思えました。

特約に関わるコラムしか読めていませんが、こちらのサイトで適切に選択できるなあと思います。

遺伝子パネル検査については私もマガジンにしましたが、こちらのコラムでもきちんと調べたうえでまとめています。

「執筆年月日:2023年12月12日」とありますが、もっと早ければマガジンにしなかったなあと思うくらいです。

まとめ

今回のFPさんの知識量は、たぶん特別です。
医療制度だけでなくがん領域にも精通されている方は、なかなかいらっしゃらないと思います。

がん関連の書籍も執筆されているようです。

各論の黒田尚子さんの書籍は2023年5月発売なので、制度改定にも対応しているはずです。

『がんとお金の真実 知っておくべき「がんとお金の知識」』(黒田尚子著)

なんだかマニアックな出版社のサイトですが、現在は「第3版」となっています。Amazonなどでも扱っていますが、購入される際はご確認ください。

ちなみに私は読んでおりませんが、ご紹介したコラムを読む限り、信頼できる内容になっているはずです。制度説明ひとつとっても、踏み込み方が明らかに違いました。

なお、ご存知『がん情報サービス』内に「がんと仕事」というページがあります。しかし2019年3月26日の第3版以来、更新ができていません(ので、リンクも貼りません)。

各都道府県によるがん冊子でしたら、毎年改訂しているケースもあります。制度の概論程度になりますが、「地域のがん情報」からお住まいの自治体を確認してみてください。サボっているところもありますね!


アフラックの特約

一応、アフラックの特約に少しだけ触れます。
https://www.aflac.co.jp/gan/exwings/

特定保険料払込免除」特約を付加する場合は、その都度「保険料の差」を確認したいなあと感じます。そして、前回扱った「治療・入院・手術」に加えて、「診断」の4つは給付金額の変更が可能でした。

ただ残念ながら、アフラックのサイト内「保険料シミュレーション」では給付金額変更バージョンはできませんね。

また、検査だけの月の場合には「治療を目的とする」「所定の治療」という支払事由には該当しないことになります。そのため、治療給付金はもちろん、入院・通院給付金の支払いもないと思われます。

パンフレットにも記載されており、それを踏まえて前回までの記事の中でも医療費(治療費)と表現しています。再発後で治療しないケースとして想定できるのは、前立腺がんでの監視療法です。

以下、特約について触れているページです。

パンフレットより
入院・通院と診断に「主契約」と紛らわしい記載がありますが、経験者向けの場合は別ですね。
別冊の「契約概要」より
左のページを見ると「入院・通院・治療が組み込まれた保障」で、残りの診断などは特約であると読み取れます。
パンフレットより
パンフレットより


参考

アフラックの「Web約款」です。
https://www.aflac.co.jp/yakkan/syukeiyaku/wings.html
令和6年版は「9,206KB」(313頁)となかなかの量ですが、目次を参考に該当する項目だけを読むとさほど大変ではありませんでした。

約款の一般論については、次回触れる予定です。

そして、どうやらアフラックには「がん経験者向けの医療保険」などもあるらしく、パンフレットが同封されていました。もはや手に負えません!
ご興味のある方は、取り寄せてみてください。

開いてもいないので、よく分かりません

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