上野直人先生「ヘルスリテラシー道場」から派生したセカンドオピニオン論
上野直人先生のメールマガジン『ヘルスリテラシー道場vol.7』が届きました。
今回のテーマは「日本式セカンドオピニオン」の問題点。
…登録することで、無料で全文読むことができます(上記引用は無料の冒頭部分)。興味があればぜひ!次回からは無料記事だけでなく有料記事もあるとのことです。
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色々と考えてしまいました。
考えすぎて、最終的に医療から離れてしまいました。
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離れるまえだけ少し。
主治医の説明と治療法を聞いて「説明がよく理解できない・理解できたが納得できない・他の治療法を知りたい」など色んなパターンがあるとは思いますが、そこでセカンドオピニオンが頭をよぎった場合。
主治医に「いますぐその治療を始めないといけないか。そうでないなら、どの程度考える時間があるのか」をまず確認されるのがいいのかな、と思います(これ『医者のトリセツ』(尾藤誠司著)にも書いてあったような…手元にはないのですが、たぶん書いてあります!)。
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いますぐ治療を始めないといけない状況なら、そして治療自体を拒否するつもりはないのであれば、「私なら」始めてしまいます。そして、セカンドオピニオンはしません。
いますぐ治療を始めないといけない状況ではあるが、治療自体を拒否するかもしれないし治療するかもしれない。そこを悩んでいる場合もあるのかなと思いますが、「治療するかもしれない」という思いがわずかでもあるなら、やはり「私なら」始めてしまいます。そして、セカンドオピニオンはしません。
これって「やって後悔vsやらずに後悔」のどちらなら許容できるかの問題なんだと思います。
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ただ、セカンドオピニオンが絡んでくると、一見厄介になりそうにも思えます。
「治療して後悔vs治療せずに後悔」だけでなく「セカンドオピニオンして後悔vsセカンドオピニオンせずに後悔」の組み合わせ。
でもそうではないと思います。
セカンドオピニオンは「手段」にすぎません。「目的」は治療するか否かです。
というわけで、治療全拒否なら別ですが、そうでないなら「やって後悔」を私は選択します。そうなると、もはやセカンドオピニオンは不要です。
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とはいえ、何事にも例外はあります。
がんの治療ですと、手術する前に抗がん剤を投与してがんを小さくする「術前化学療法」を数ヶ月導入するケースがあります。
このケースだと、手術も「この」病院でするのか、転院して「あの」病院でするのか、は考える時間があります。
ですから、主治医に「どんな手術になるのか、他にはないのか。あるなら何がどう違うのか。」などしっかり確認して、場合によっては「セカンドオピニオン」をするかもしれません。
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なお、セカンドオピニオンは「自由診療」なので、費用は病院によって大きく異なります。「オンライン」によるセカンドオピニオンを導入している病院も増えてきましたので、自宅にいながらあの病院の意見も聞ける時代になりましたね。