Tに捧ぐ/DOLLの夢
あのね
あなたは知らないだろうけど
わたしは夜になると
目を醒ましてるのよ
あなたの寝顔をじっと見つめてる
疲れたの?
わたしじゃ駄目?
あなたに声を発することが出来ない
体温もない
あぁ、だからこそ
あなたは、わたしを連れて帰ったのね
じゃ・・あなたの望むように
目を瞑るわ
嫌いなお洋服も着るわ
でも
あなたが眠っている間だけ
好きにじっと見つめていい?
ねぇ、わたしのこと好き?
言うこと聴くお利巧さんだから
心を持たないから
好きなの?
お人形にだって
心があるのよ
ね、いつか、わたしが
人間の女の子になったなら
あぁ
あなたは
ツマンナイって
容易く
ポイって捨てそうね
だから
夢であなたの頬に触れてみるの
あなたの耳元に息を吹きかけてみるの
サビシイ
ツマンナイ
わたしはあなたのお人形
この続きを書いて下さったあなたへ。
お元気ですか?