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わたしの愛する画家たち①
織田廣喜
いい意味で、うそをついた絵のほうがいい。
キャンパスの上では自由。
楽しんで描こう。自分が楽しければ人も楽しいのです。
~「絵筆とリラ」より~
「題材そのものを見て描いてもつまらない。石ころを見ても天井を見てもモデルに見えるように想像力を働かせ、その物に在る魂を描きたい」。
母・マサノさんや夫人のリラさんの姿が、作品のイメージとして重なって見えるのもそのせいでしょう。
夢を膨らませて、自由に楽しんで描く。それが画家・織田廣喜の絵です。
模写画二点
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彼の最愛なるリラ夫人
リラは「いま売れなくても平気。三十年くらいたったら売れるのよ」と、よく山盛りのいわしを買ってきて切り盛りしてくれました。
~「絵筆とリラ」より~
介護の必要となったリラを傍らに
15年間、彼は絵を描き続けました。
初めて観た時、何と歪な絵だろうと思いました。
何故か今は、その奇手烈な画風に惹かれています。