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石
つげ義春の「無能の人」、映画化もされたから知ってる方も多いかと
思います。
主人公は石を売って歩くんですね、いつも川原で石を集めてる。
ふと、私の父も兄も石を収集してた事を思い出しました。
放蕩三昧の若き日の父は、ここで書けない程のエピソード沢山あり。
宝石だって何だって買えた当時の父が、何より大事にしていたものが
沢山の石でした。
その石を父が母に「これ、凄いだろ」と見せたそうな。
母にはちっとも分からない。価値を共感出来ないと思った父が
向った先は、行きつけのバーだっとか。
バーのマダムが、多分、上客へのサービス、もしかしたら本気かも知れない。父の手の平の石を「綺麗だわ・・」と呟いたらしい。。
結局、父はその後、彼女と懇ろになる訳ですが。。
そうした父を嫌った兄は、浮気をしない男。義姉一筋。
なのに、兄も石を収集してたんだなぁ。
ねぇ、男性諸氏、石って何かしらの魔力、美、価値を感じるものですか?
私には分からない。
砂浜で貝殻を拾い、美しいとは思う。
さくら貝なんて・・小指につけて、キレイ・・って感嘆したものだ。
ほら貝も・・耳に当てれば、波の音がすると言われ、夢想は果てし無く
ついには、人魚になる自分に行き着いたり、ね♪