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kazehukaba
とくとくとくん
その軽い肩に
その薄い胸に
頭を預け
心臓の鼓動に耳澄ます
とくん とくん
とくとく・・とくん
軽い肩を持つ貴方の
涙と叫びと悲嘆と絶望と無力感
薄い胸の肋骨を指で触り
少なくとも、私にとって、
この胸も肩も
重いのだ、と
決して口にせず
長い静寂の夜を過ごすということの
喜悦とも不安とも呼べたひとときこそが
時計のコチコチコチコチという音と重なり
私を哀憐の日々に引き戻す
ゴム毬の乳房が萎れたというのに