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ピンクの扉/再掲


*注意:実話です。動物虐待にも触れています。
ご不快になられるかもしれません。
ご承知おき下さい。過去に物議醸し出した記事です。読まない権利を行使して下さい。*


どぎついピンクのその扉

「every night☆welcome♪」

夜になると電飾きらきら

扉にかかった可愛い文字と

微かに聴こえる愉しげな声

翌朝、目にした扉は

カラースプレーか絵の具だか

悪意に満ちたラクガキ

罵詈雑言のサイケな痛ましい扉に変化

着物姿の麗しい

心は乙女、性別、戸籍上は男性の

麗人が泣きながら扉をピンクに塗りつぶす

翌日も翌日も、ラクガキは治まらず

麗人は

ピンクの扉に渾身の文字を書く

「ワタクシ達、なんにも悪いことしていないでしょう。オカマを苛めないで下さい!」

ラクガキは当然、消えることはなく悪意はエスカレート

扉は無残に壊され、果てはわんこの便や、轢死した猫の屍骸が

扉の前に置かれることとなる

ピンクの扉は封鎖

BAR Every nightの看板は消えた

のち10年後、杖つき、それでも着物を粋に着こなした

あのお方が

優しい声で商店街を闊歩しているさまを見つけ

安堵する


「ねぇ、キャベツはお幾ら?ピーマンは盛りでしか買えませんの?」


店主が出て来た

「あんたにゃ、何にも売らないよ」

その更に10年後、もう着物のお方を見ることは無かった


「やっと、くたばってくれたよ、気色の悪い男女めが!逆か?がははは。」

お前がくたばれ!だ。


#振り返りnote

当時、助言して下さった方々に改めてお礼申し上げますm(__)m

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