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わたしがわたしであるための

言葉が洗練され構成・完全に構築された時、

表現、心は


むしろ、実相と著しく離れ、破綻の無さがゆえに、空々しいと
感じる事がある。

雨上がり。満月に近づく月。


毛の濡れた猫の声。


昨日より寒い夜風。

視たまま、感じるまま、私は私で在りたいと思う。


聖なる酔っ払いは、酒樽の中に沈む。
茨の道こそが俺の道なのだと、言い放ち
酒を茨に変え、いや、酒を虹に変え、茨を歩く自分をいとおしむ。