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鴉VS猫

本日、帰路、実に面白い光景を見た。

一瞬、黒い塊が二点、じりりと近付いたり離れたり、

強風でゴミ袋でも動いているのか?と思えば、

何と、鴉と黒猫が対峙しているのであった。

場所は地面。

地の利、当然優勢だと思った黒猫に、彼の持たざるスキルを放棄して

飛ばずに

真正面から近寄る鴉ありき。

以前、我が家に居た猫は、木登り上手でありまして、
隣家の柿の木に登り、

こちらも柿を常食としていたろう鴉と、毎度遭遇。

我が家の猫は雉猫でして、命名者わたし。

安直に「ラッキー」と名付けた。某アメリカドラマのアルフから拝借したのだが、

とてもとても、あのラッキーとは比べようもなく!

すまん、ラッキー(我が家の雉猫君)

彼は一歳未満ながら、運動神経+精神力強靭、果敢に鴉に尾を逆立て、
枝の上であるにも関わらず、
クダンの鴉を追い払い勝利した。

鴉はそれでもへこたれず日々柿を狙って着地しては首を動かし、憎き猫や、おらぬか?と・・多分、見渡していたのだ。

今日の黒猫は、じりじりと、鴉に追い詰められ、しかし逃げない。

結末を観るには時間足らず。信号が青となり、已む無く、心残して発進。

我が家に戻ると、呑気に、月の輪熊状態に冬毛で覆われ、ぷくぷくした黒猫が

炬燵から出て来て、みゃぉー!!声がでかっ・・

あぁ、夕飯の時間なのだ。

彼の体内時計は精密だ。

何たる差か、少し前に観た野生を宿した黒猫と。

いやいや、比較はいかん、
彼には彼の個性あり。

黒猫VS鴉、その結末は不明ながら、わたしの好きな両者、どちらに声援することもなく、

何とか円満に、傷負わず別れたこと、祈るばかり。

いやぁ、良き光景でありました。