青鬼ノ褌ヲ洗うオンナ
無論、大作家:安吾のタイトル、パクリであるw
ただ、ぼんやりと無念無想を念じ、いや、念じた時点で終わってるじゃないかw
つまりは、匂いだ。
青鬼という単語に象徴される匂い。
わたしは、時折、言葉に色を感じたり、匂いを感じたりするのだ。
好ましい人の匂いならば、それが、すえた汗の匂いであれ、ココロを鷲掴みし
終日嗅いでいたいと思うのだ。
青鬼は異邦人である。
わたしの乏しい人生経験に於いて、いたずらに重ねた長い年月に於いて
異質のソレが現れたとき
その青鬼から逃げることが出来なくなった。
糞尿にも似た、時には嘔吐にも似た、
いや、そのものかも知れぬ匂いを芳しいと感じた刹那から
わたしは、青鬼に恋していたのだ。
幾度、彼の褌を洗おうと、その異臭は消えることはなく
消えないからこその青鬼であるのだが。
所謂、性的ニュアンスに関して記述するならば
行為に満たず
肌を触れることはなく、肌を触れずに陶酔し得るという事こそが
余程、性的であり淫靡であるにも関わらず
その自分を、愛しく純粋だと思うのだった。
青鬼の褌を洗うわたしを懐かしむ。
かの強靭なる、異邦人であり、我が最愛の鬼よ
あなたは、約束を守らなかった!
つまんない感傷に浸るー1)