ゲームと私#1:屋上遊園地

私はゲームが大好きである。
ファミコンが我が家に来てからはコントローラーを握らなかった日がほとんどないくらい、大好きである。

私がゲームに興味を持つようになったのはおそらく幼少の頃、家族で近所のスーパーに買い物に行くたびに父が連れて行ってくれた屋上遊園地の影響だろう。
母が買い物をしている間そこで大人しくしておけ、という事である。「これ欲しい!あれ買って!」と駄々をこねられることも無い。今にして思えば見事な連携プレイだ。

そこは屋上遊園地と言ってもそれほど規模の大きなものではなく、現在の○オンなどでも見かけるゲームコーナー(ナム○ランドとか)のような感じで、いくつかの子供向けの乗り物や綿菓子機などが置いてあった。
そして”コイツら”がいたのだ。

通称”10円ゲーム”。あるいは”駄菓子屋ゲーム”。
投入した10円玉を物理的に、絶妙な力加減で弾いて途中の穴に落ちないようにゴールに入れる『新幹線ゲーム』、10円で1回ルーレットを廻してすごろく式にゴールを目指す(運が悪いとドボンでスタートに戻される)『国盗りゲーム』、やはり10円で1回ずつひたすら機械相手に「じゃんっ!けんっ!ぽんっ!」して勝つとスコアが貯まっていく『じゃんけんゲーム』などなど。
すごろく方式にはのちにこんなモノも登場する。

「ガンダムぅぅっ!」(当時の機械音声こんな感じ)

「え?そんなの何が面白いの?」
そんな声も聞こえてきそうである。
基本的に10円入れてボタンを選んで押すだけ、あとは運次第。
しかし!そこには射幸心をくすぐる恐るべき『仕掛け』がある。
運良くゴール出来たり、一定以上のスコアを稼いだりすると駄菓子やメダルが出てくるのである。
メダルは10円玉の代わりにゲームに投入して「また遊べるドン!」出来る。

美味いんだよね、これ。

こうしたゲームをのんびり遊んでいたランベルク少年(とその父)は、のちに一世を風靡した『時代の寵児』を目の当たりにする。

社会現象にまでなったその”侵略者”たち、名を『スペースインベーダー』と言う・・・。

続く。

PS.ボンタンアメ食べたくなった。

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