見出し画像

クラブ活動と私#7:ビリヤードとトライアングル

※前回までのあらすじ※

我が幼馴染にして盟友”K君”。
彼の現れる所には、嵐が巻き起こる・・・。

K君に関する記事はこちらからどうぞ。

新入部員についてはこちら。

新学年最初のイベント、花博への遠足も終わり
ひと段落したゴールデンウィーク開けのある日。

いつも通り部活帰りに途中下車し、最初に
向かったのはビリヤード場。
私の世代は中学の頃に映画『ハスラー2』が
公開されたり、漫画『ブレイクショット』が
人気になったりと何かとビリヤードには縁があった。

『ブレイクショット(前川たけし/講談社)』。
週刊少年マガジンで人気を博したビリヤード漫画。
内容的にはなかなかにトンデモな何でもあり系(笑)。
”ショットガンショット”はリアルでやると反則になります。

いつもの野郎連中に新入生のYAくん、光流みつるちゃん、
隼人はやとちゃんも加わり、そこそこの人数で台を
移り替わりながら楽しんでいた。

その後ゲーセンへ。お決まりのコースだった。

そこで1プレイ終えて他の連中のプレイを眺めて
いたところ、光流ちゃんと隼人ちゃんから声を
掛けられた。
何やら相談したいことがあるらしい。

私はゲーム中のK君に「ジュース買ってくるわ」
と言って、2人を連れて一度店の外に出た。

何となく、予想はついていた。
だからK君がゲームをプレイしていて動けない
タイミングを狙って外に出たのだ。

内容は予想通り、隼人ちゃんからのK君のことに
ついての相談だった。
花博の観覧車の中ではまだ点線だった矢印が、
ここではっきり実線になって見えた。

そうなると私としては困ったことになる。
K君のことに関しては、すでに氷子先輩と協力体制を
結んでいるからだ。

2人にジュースを選んでもらっている間に、
どうしたものかと暫し考える。

とはいえ、相談を持ち掛けられた以上、
協力しないとは流石に言えないだろう。
聞かされてしまったからにはもう”秘密の共有者”
なのだから。

内心面倒な事になったと思いつつ、こうなった以上
氷子さん同様にお互いに協力し合う事にした。
自分も2人に手の内を明かすことにしたのだ。
そのほうが信用してもらえるだろうし、こちらと
しても協力者は多いに越したことはない。

2人に玉ちゃんのことを話す。
すると2人してやたら食い付いてきて大変なことに。

あのー、あまりあれこれ聞かれるのもお兄さん
困っちゃいますのでカンベンしてください・・・。

そうこうしているうちにK君が店から出てきた。
そこで話は一旦お終いとなった。

ありがとう、助かったよK君。
まぁキミのことで困った事態にはなってるけどね。


さて・・・。
これを氷子さんに話すべきか否か。

悩み事はそれだけではすまなかった。
K君だけでなく、隼人ちゃんもまた私の周りに
嵐を巻き起こしてくれるのである。

つづく。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?