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ゲームと私#3:ナムコの台頭とLSIゲーム
※前回までのあらすじ※
目標を最下段に入れて名古屋撃ち。
目標を最下段に入れて名古屋撃ち。
『ギャラクシアン』。
それを初めて見た時は実に衝撃的だった。
それまでのビデオゲームといえばキャラクターはほぼ単色表示、動きも単純で音も単調な効果音のみというものが普通だった。
しかし”ヤツら”は違った。
軽快なファンファーレとともに現れた色鮮やかなエイリアン達は、滑らかな動きで華麗な編隊飛行をしながら陣形を構築し、ひらひらと舞い踊るかのように襲いかかってくるのである。
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スペースインベーダーからわずか1年ちょっとでこの進化、
そう考えると今でも技術の進歩に驚かずにはいられない。
そのビジュアルとサウンドに小学校低学年だった私は惹き付けられた。相変わらず10円ゲームに勤しむ傍ら、自分より歳上で上手い人のプレイを眺めているだけで面白かった。もちろん自分でも遊んだ。小さき日の私はすぐに爆散していたが、それも楽しかった。
こうして私の興味はビデオゲームへと傾いていく。
そして「世界で最も成功したアーケードゲーム」としてギネスにも認定された、あの”食いしん坊”が登場する。『パックマン』である。
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単なるドットイートゲームではなく、”パワーえさ”による
逆転・ボーナス要素を取り入れたのがヒット要因だろうか。
パックマンについては詳細な説明は不要だろう。
このゲーム、さほど上手くなくてもそれなりの時間は遊べる”コスパの良さ”も少年時代の私には魅力だった。確か『クレイジー・クライマー』も同じくらいの年代に稼働していたように思うが、あちらは2本のレバーを操るのが難しくて当時は全然ダメだった。
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2本のレバーを左右の手に見立ててビルを登っていく。
♪し~らけど~り~、と~んでい~く~(やめてぇ!)。
さて、この頃になると家庭でもちょっとしたゲームが遊べるようになってくる。所謂LSIゲームはインベーダー以前からもあったらしいが、かのブームによって「家でもインベーダーが遊びたい」という需要が一気に爆発し、その後様々なアーケードゲームの移植作や模倣品が出回っていくのだ。
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ナムコからライセンス認可を受けトミーが発売した。
パックマンを模したこの独特の”形”が購買意欲をそそる。
このパックマン等LSIゲームの発展とともに、私はゲームコーナーへ足を運ぶ機会が少なくなる。
母の買い物に着いて行くより、家で留守番しながらこれらLSIゲームを遊んだり、ブーム真っ只中だったガンプラを作りたかったからだ。
まだまだ続く。