雑記と私#55:”めぐみ”さん
『パパはニュースキャスター』。
私が中学生の頃放送されていたTBS系のドラマだ。
田村正和扮するニュースキャスター、鏡 竜太郎。
酒癖と女癖が悪く、酔うと記憶が飛ぶ。
鏡にはお決まりの口説き文句がある。
「そろそろ身を固めようと思っている。
娘が産まれたら名前は決めてある。
愛情の『愛』と書いて『めぐみ』、
愛に恵まれるように…」
ある日、鏡の下に3人の小学6年の女の子が
次々に押し掛ける。
彼女たちは3人揃って鏡の写真入りのロケットを
首に掛けており、自分の名前が”愛”である事、
母から上記の口説き文句を聞かされた事、
そして父親が鏡である事を告げ、そのまま
鏡の家で暮らし始めるのだ。
「僕はキミたちのパパじゃないんだ！」
決して自分が父親だとは認めようとしない鏡。
そんな神経質で独身主義な鏡が、突如現れた
3人の娘たちの無神経さに振り回されながら
少しずつ絆を深めていく、そんな田村正和氏の
魅力たっぷりなコメディドラマである。
と、ここまでが前置き。
私のこれまでの半生において、妙にご縁のある
お名前、それが”めぐみ”さんなのである。
幼稚園の先生に始まり同級生、部活の先輩後輩、
上司、同僚、ラウンジのママ、作業グループの
パートさん、事務所の無愛想な女性社員。
どういうわけか、どこに行っても私の周りには
”めぐみ”さんという女性が必ずと言っていいほど
居たのである。
小学校のあるクラスでは”めぐみ”さんが4人居た。
もはや”めぐみ”さんのバーゲンセールだ。
ちなみに私のこれまでの記事の中にもすでに
数人”めぐみ”さんが登場していたりする。
これは一体何なのだろう。
本当に単なる偶然なのか、それとも私には
”めぐみ”さんを呼び寄せる「何か」があるのか。
実は1年半ほど前に職場が変わってから、私には
非常に珍しい「”めぐみ”さんレス」な時期に
突入していた。
この4月からはその職場内での異動もあって
離れの「ぼっち倉庫」にいるのだが、先日伝票を
まとめて事務所に届けに行った時、事務所で
今年度入社の新入社員さんが応対してくれた。
ふと名札に目をやる。
”恵”さんだ。
ただ、これまでとは少しパターンが違った。
今回の”めぐみ”さんは”苗字”。
そして”男性”である。
あぁ、なるほどね。そう来ましたか。
「”めぐみ”さんレス」は終了したようだ。
･･･ホントに何なのこれ？