ゲームと私#2:インベーダー襲来
※前回のあらすじ※
ボンタンアメ、美味しい。
予めお断りしておくが『スペースインベーダー』が稼働を開始し一大ブームを巻き起こした当時、私はまだ小学校に入学してもいない。ここからの内容は”今現在の”私が、当時のおぼろげな記憶とのちに知り得た情報を元に書いているため、必ずしも正確ではない。その点はご了承いただきたい。
私が10円ゲームに夢中だった頃からビデオゲーム自体は屋上遊園地にもあった。アップライト筐体(それもよく駄菓子屋に設置されていた14インチ程度の小さいものではなく4人家族が使う冷蔵庫クラスの大きさ)でブロック崩しやPON(超簡略化されたテニスみたいなヤツ)が稼働していたが、それらはあくまで脇役でしかなかった。
しかし、インベーダーブームが到来しインベーダーやそのコピー品(正規ライセンス品から粗悪な海賊版まで!)が至る所に設置されるようになると、郊外のスーパーの屋上遊園地にまで彼らは”侵略”を始めた。
ブームそのものはそれほど長くは続かなかったようだが、彼らの侵略の爪痕は”屋上遊園地”を”ゲームコーナー”に変えてしまうほどの影響を残した。
10円ゲームや10分100円の乗り物たちは隅に追いやられ、ビデオゲームのアップライト筐体やテーブル筐体がその台数を増やしていったのだ。そして侵略者たちが去った後も様々なゲームがそこに導入されていく。
その頃の私は変わらず10円ゲームに勤しんでいた。
まだ幼かった私にはそれらビデオゲーム達は”何だかよくわからない物”だったのだろう。
そもそも10円では遊べないし、母の買い物を待つ間の”資金”として渡された数百円ではコストに見合わないという打算もあったかもしれない。ボンタンアメも出てこないし(笑)。
たまにブロック崩しを遊んでいた記憶はあるので、興味がなかったわけではないと思う。
そんな私が小学生になってしばらく経った頃、新たな侵略者たちの襲撃にカルチャーショックを受けた。
『ギャラクシアン』の登場である。
続く。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?