雑記と私#95:クリスマスにはシャケを食え！
これまで私は雑記や歌みたなどで
『ウルトラマン(ウルトラマンアーク)』
『仮面ライダー(仮面ライダー555、ドライブ)』
などに触れてきている。
ならば！
三大特撮ヒーローの最後の一角『スーパー戦隊』に
ついても触れておくべきだろう。
などと考えていたところに丁度コイツの時期が来た。
(意訳:いいぞもっとやれ)
この怪人(ギャングラー)のプロフィールはコチラ。
仮面ライダーやスーパー戦隊などは原則1年間の
放映であるため、クリスマスが近くなるとそれに
合わせた内容の回が放送されることが多い。
特に内容をコミカルにしやすいスーパー戦隊では
毎年のように「クリスマス回」が制作される。
そしてコイツは生まれてしまった。
サモーンが登場したのは2018～19年に放映された
スーパー戦隊シリーズ第42作目、『怪盗戦隊ルパン
レンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 』である。
作品名がやたら長いので以下ルパパトと略す。
ルパパトはそれまでのスーパー戦隊シリーズとは
一線を画した内容となっている。それは作品名を
見れば一目瞭然で「1作品に2つの戦隊が登場し、
それぞれがライバル関係にある」というもの。
敵(怪人たちの)組織である”ギャングラー”を含めた
三つ巴の戦いが繰り広げられるのだ。
実はそれ以前にも三つ巴での戦いという構図自体は
スーパー戦隊シリーズにあった。
『轟轟戦隊ボウケンジャー』では複数の敵組織が
登場し、強大な力を持つ秘宝”プレシャス”を巡って
ボウケンジャーを交えた三つ巴、四つ巴の戦いが
行われていた。
また三つ巴ではないが『天装戦隊ゴセイジャー』は
敵組織が壊滅してはまた別の敵組織が、ということが繰り返されいくつかの敵組織が立て続けに登場。
逆に『特捜戦隊デカレンジャー』のようにそもそも
明確な敵組織自体が存在しないものもある(銀河の
指名手配犯たちが相手であるため)。
話しを戻そう。
ルパパトはタイトルからも連想される通り、基本は
「怪盗たちが警察を手玉に取ったり煙を巻いたり
しながら、ある目的のために敵組織と戦う」という
流れになっている。
「待てル○～ン！」「あばよ○っつぁ～ん」のノリ
そのまんまである。
しかし敵組織は警察にとっても、というか人類に
とっての敵なので、怪盗たちより脅威としての
対応優先度は高く、時には怪盗たちを見逃すことに
なっても倒さなければならないこともあるのだ。
こうして警察すら利用しながら自分たちの目的の
ために活動している怪盗たち。しかしその”目的”は
彼らの「悲痛な思い」から来ている。
是が非でも叶えなければならない”目的”。
怪盗と警察、その間で交錯する”思惑”と”疑惑”。
真相に迫る警察、飄々と躱す怪盗。
怪盗アルセーヌ･ルパンが遺した数々のお宝「ルパン･
コレクション」を軸に展開される物語。
これが実に分厚い。そしてアツい。
なお、彼らが共闘することはあまりない。
共通の敵”ギャングラー”がいるのに、である。
その理由のひとつがスーパー戦隊の見せ場でもある
「巨大化した怪人相手にロボットで戦う」シーン。
怪盗と警察、彼らが搭乗するロボットは実は基部と
なっているルパン･コレクションが同じ物である。
どちらかがロボットに乗るともう一方はロボットを
利用出来ないのだ。
しかもこの基部になっている”物”、自我がある。
「感化されたから」「先に呼ばれたから」などの
理由であっちへこっちへフラフラ、やりたい放題だ。
スーパー戦隊シリーズの中でもかなりの異色作、
ルパパト。大人でも充分視聴に耐えうる作品である。
もし何かの機会に触れる事があればぜひ見て欲しい。
私が近年のスーパー戦隊の中でも特にお気に入りの
快作なのだ。
さて、先程から放ったらかしのサモーン君。
コイツはルパパトのクリスマス回で暴れた。
問題はここからである。
何故かコイツ、その後前述の農水省の他、天下の
イオンでも事ある毎に(クリスマスでもないのに)
「シャケを食え！」と引っ張りだこになっている。
･･･なんで？？？
世の中どないなっとんねん。
どういうわけか色んなところに現れるサモーン。
ルパパト放映以降、クリスマスには必ずSNSなどで
毎年のように目にするようになってしまった。
ヘタをすると原典であるルパパトよりコイツの方が
(名前はともかく)知ってる人が多いんじゃないかと
いうトンデモナイ説まで出てきそうである。
そしてサモーン自身はともかく、東映も味をしめた
のか近年のスーパー戦隊のクリスマス回には必ず
どこかで「シャケ」が絡んでくる。
いやホンマにどないなっとんねん。
ちなみに私は今年のクリスマス、シャケは食べて
ません！
ついでにシャケとサーモンは別物です！
あとね、都合よく怪盗になったり警察になったりする
ルパンX(パトレンX)はズルいと思うの。
グダグダなままおしまい。