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高校刑事ヤマダー/解説・小ネタ集
・初めに
この記事は拙著『高校刑事ヤマダー』について、
HA先輩と私の共作としての設定や小ネタに関して
解説するものです。
まだお読みでない方はまず本編をご覧ください。
・作品タイトルと時代背景
この作品の原作が生まれたのは平成初期の事です。
当時はOVA(オリジナルビデオアニメ)の全盛期で、
TVアニメでは出来ないような内容や演出・展開の
作品が多数、世に送り出されていました。
スパロボへの参戦で一躍有名になった『冥王計画
ゼオライマー』等もこの頃映像化された作品です。
(ゼオライマー、原作は”成人向け”マンガですし・・・)
そんなOVAの中に『学園特捜ヒカルオン』という
作品がありました。当時”大きなお子様”にも人気の
高かった特撮「宇宙刑事」シリーズをオマージュして
作られたこの作品は、錚々たるアニメイターなどの
スタッフが参加。学園で起こる事件に高校生にして
ヒーローたる主人公が挑む、非常にアツい物でした。
OPからして作曲:渡辺宙明、歌:串田アキラとかもう
「ズルい」の一言です。
なお、発売元のレーベルがレーベルだけにエログロ
暴力なんかもあったりします😅
・・・今観てもクオリティ高ぇなオイ!
⬇️なんか分かりづらいですがYouTubeのリンクです。
さて、もうお分かりだと思いますが、『高校刑事
ヤマダー』はこうしたOVA作品たちを面白おかしく
リスペクトして生まれました。
主に影響を受けているのはヒカルオンの他には
『究極超人あ~る』『炎の転校生』あたりかな。
”学園ヒーローコメディ”として「なんか頑張ったら
オレでもこれくらいなら出来るかも?」という線を
狙って設定を構築しています。
・舞台
物語の舞台となっているのは私たちが通っていた
O阪府立Y田高校です。拙著『クラブ活動と私』
シリーズにある”創作部”もこの学校にありました。
(今でもあるんだろうか・・・)
『高校刑事ヤマダー』が生まれたのも創作部です。
またフットボールアワー・後藤輝基氏の出身校でも
あります(私が1年先輩になります)。
え?伏字の意味?知らんがな🤣
大阪北部、千里丘陵の中にあり、わずか数百m先には
「太陽の塔」がそびえ立つ「万博記念公園」があり
ます。
当時は”通学定期で※エキスポランドに行ける”くらい
しか自慢がなかった高校でしたが、最近はなんか
スゴい事になっててビックリしました。
制服が可愛くてその為に競争率が高いとか、その
副次効果で偏差値が上がって進学校になってるとか、
部活もかなり盛んになってるようです。
※エキスポランド
万博記念公園内にかつて存在したテーマパーク。
現在は閉園しエキスポシティへと生まれ変わった。
・悪役たち
この作品の悪役たちは皆「○○aku」という名前で
統一されています。悪役だからねしょうがないね。
本編の敵”ヤマーク”、偽次回予告の”ジャーク”など
ですね。
実は設定上あと3人居ます。想像してみて下さい。
・生徒会役員選挙と立会演説会
毎年2回、立候補者たちが全校生徒の前で演説を
するという、実にダルい行事が実在しました。
立候補者だけでなく、彼らを支援する生徒による
応援演説などもあって、実はヤマダーにも当初は
戦闘員BとCが応援演説を行うシーンがあったの
ですが助長なので今回はカットしました。
他にも原作だと植え込みにホントに爆薬を仕込んで
たり、ク○教師亀井はマジでボコられたりしていた
のですが、そこは改変してあります。
・決めポーズ
仮面ライダー電王の「俺、参上!」です。
斜め上に上げてる手は左右逆ですが。
・「マルーンパンチ!」
関西の方でないと馴染みがなくて分かりづらいと
思いますが、元ネタは島本和彦氏のマンガ『炎の
転校生』の主人公、滝沢が使う必殺技”国電パンチ”
です(国電=日本国有鉄道、現在のJR各社)。
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マルーンは関西大手私鉄「阪急電鉄」の車体の色を
表しており、同社の車両の愛称にもなっています。
”あずき色”がイメージとしては近いです。
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京阪神各方面行きの列車がずらりと並ぶ。
Y田高校の最寄り駅は阪急千里線「山田駅」です。
本当は大阪モノレール「万博記念公園駅」の方が
近いんですが、鉄道の経路の問題でほぼ使われる
ことはありませんでした(当時の話)。
・「はっ!とぅ!せいやー!」
対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』より。
”リュウ”のコンボでよく聞く気合いの入った掛け声。
ここから起き攻めに行くか「電刃練気」か。
・次回も、ジャスティーン・マジック!
同じく対戦格闘ゲーム『豪血寺一族2』より。
「ジャスティン・マジック」は同作の新キャラの1人
”サハド・アルスラーン・リュート”の一発奥義
(いわゆる超必殺技)。巨大な曲刀の形をしたオーラを
回転させながら相手にぶつける技。
サハドを演じるのはかつての㈱アトラスの広報で
ラジオ番組も担当していた”流星野郎”相原誠吾氏。
番組の最後にほぼ同じ締め台詞を言ってました。
サハドは原作者HA先輩の”持ちキャラ”です。
なお原作が書かれた時期はストIIがまだ世に出る
前で、格ゲーネタは私が勝手にブッ込んでます。
いかがだったでしょうか。
高校時代の私(達)がいかにアホなことばかり考えて
いたか、お分かりいただけたかと思います。
・・・今も変わってへんがな!🤣🤣🤣