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雑記と私#103:続々・かつやと私~かつやvs私 風雲竜虎編~

※今回相当アホです。
お覚悟のうえで読み進めてください。
食レポは案外まともかもしれません。



期間限定メニュー「トリプルカツ丼」を巡りかつやに
屈辱の連敗を喫した私。
この雪辱は果たせねばなるまい。
その決意を胸に機会を伺っていたところ、絶好の
タイミングが訪れた。

”奇跡の(?)定時退社”


ふぉぉぉぉ!
このまま直行すれば夕食どきには少し早いくらいの
時間に入店出来る。
一度目の敗戦のように「本日分、完売」などという
憂き目に遭う可能性はグッと下がるだろう。
今日行かなくていつ行くの?
今でしょ!」などと某予備校の講師なのか
芸能人なのかもはやよくわからないカテゴリーの
先生のお言葉をに寄らず迷わず行けよ行けばわかるさ

ダァァーーーーッ!!(*´□`)/


とすっかり支離滅裂な思考に振り回されつつお馴染み
100円クーポンを握りしめ…るとくしゃくしゃになる
ので財布に入れたまま決戦の地かつやへ向かう。

店舗に近づく。
二戦目はこの時点で敗れ去った・・・。

看板、ヨシッ!👉


フフフ、そうかそうか。
今日こそ決着をつけようという事か、いい度胸だ。
・・・いや、油断はならない。
門前払いこそ喰らわなかったが一度目はその油断が
命取りになったのだ。

車を降り入口に向かう。
出迎えるトリプルカツ丼の立て看板。
ま、まさか・・・。

在庫、ヨシッ!👉


大丈夫だ、完売とは書いていない。
ついにご対面である。

カウンター席に着くと新人らしきお姉さんかお茶を
持ってきてくれた。
「御注文はお決まりですか?」
「トリプルカツ”定食”、ヘヴィで。」
発音は当然、下唇に歯を当てながらである。
「え、えーと、ヘビーですね。」
やはりこの”L(ライト)”と”H(ヘビー)”という区分は
まともではない。新人さんとはいえ従業員ですら
困惑する始末である。
まだ姿すら見ていないのにこの異様な緊張感。
何という恐るべき強敵であろうか。

そして数分後、ついに”ヤツ”はその全貌を現した。

トリプルカツ定食(H)。
ふてぶてしい鉄鍋でのご登場である。

[ここから割と真面目に食レポ]

かつやの期間限定メニューは”丼”と”定食”が選べる
ものが多い。今回もそうなのだが、いつもならお皿に
具材とキャベツの千切りがドッサリのところ、鉄鍋で
提供されたのは少々面食らった。
もうこれは「いいから黙って肉を食え!」という
徹底されたスタイルだ。

カツとじ、牛すき(?)、チキン南蛮で3分割された
鉄鍋は一見すると「あれ、ヘビー?」くらいの
佇まいである。が、これこそが孔明の罠である。

とん汁をひと口、これで戦闘準備は完了。
・・・いや旨い。豚肉の脂がほどよく染み出したこの
とん汁はいつ食べても旨い。違うそうじゃない。
今日の主役は申し訳ないが君ではないのだ。

まずはカツとじからいただく。
かつやの定番中の定番、王道路線のど真ん中に
威風堂々と存在するカツ丼の頭の部分である。
もうこれは分かりきっているが美味い。

ただいつものカツ丼と少し違うのは、石鍋で提供
されている故にカツとじの玉子が普段より火が
通って少し固まっているところである。
普段のようなとろふわ感はない。しかし石鍋から
掬うことを考えればこのくらいの固さの方がむしろ
ありがたい。

もう一点の違いはカツ丼ではご飯に染み込んでいく
割り下にカツとじが浸かっているところである。
そのためかつやのカツ丼のざっくり感はなりを潜め、
ややしっとりとした感じになっている。
しかし、お出汁を効かせたかつや独自の割り下を
吸ったカツもまたこれはこれで美味い。
これは鉄鍋ならではの味わい方だろう。


続いて牛肉をいただく。
牛丼というよりは牛すき丼に近いだろうか。
甘辛いの”甘”の要素が少し前に出ている。
味付けはそこまで濃くはなく、優しい感じだ。
味としては「なか卯」の牛すき丼に近い。
そこにカツ丼の割り下も加わって非常にご飯に合う
味わいになっている。
なおこの牛すき、めちゃくちゃ割り切っている。
肉だけ、玉ねぎ等他のものは一切ない。
玉ねぎ?カツとじの下敷きになっとるやろ。
そんな勢いである。
どこまでも肉しか喰わせるつもりはないらしい。

最後にチキン南蛮に箸を・・・お、重い!
お前かヘビーの正体は?!

お茶碗に対してこのサイズ。デカい。
(H)はこれが2枚載っている。ヘヴィだ…。

こちらは味付けを割り下には頼らず、専用のタレと
タルタルソースでいただく。
ジューシーな鶏肉と衣に絡むタレ、酸味が強めの
タルタルソース。割り下の優しい和風の味わいから
打って変わってなかなかパンチ力のある味だ。
これはなかなかご飯が進みそうだ。


さて、総評に入ろう。
かつやの看板たるカツはもちろんの事、牛すきも
チキン南蛮もそれぞれがごはんとの相性は抜群で
よく出来ている。
が・・・少々バランス、というかまとまりが悪い気が
した。
原因はチキン南蛮のタルタルソースにある。
これだけがやたら尖った刺激(酸味)を舌に与える。
カツとじにしろ牛すきにしろ、割り下をベースに
まろやかな味わいなのに対して、チキン南蛮だけが
明らかに”別世界”の味付けになっている。
単独で見れば美味しいのだが、少なくともこの
丼や鉄鍋の中では異質な存在になっている。
かつやにはレギュラーメニューに唐揚げもある。
まとまりで考えるならそちらのほうが合うのでは、
と食べ進めながら思ってしまった。


と、かつや好き故に少々辛口なレビューになって
しまった。だがかつやはこれでいいのである。
この「わんぱく坊主」や「食欲旺盛な男子学生」が
考えそうなバカげたメニューこそかつやの期間限定
メニューの醍醐味なのだ。

定番メニューに舌つづみを打ちながら、たまに
こうした「ヲイヲイかつやまた何かやっとるわ」的な
突飛もないメニューに挑戦する、それこそかつやを
存分に楽しむ方法に他ならない。


かくして激闘の末、今回は痛み分けに終わった。
最終戦績は2敗1分け。無念である。
次なる期間限定メニューでは負けはしない。

新たな誓いを胸にレジへ向かうと、そこには私に
屈辱的な2つ目の黒星を与えた張本人が待っていた。

『セルフレジ』

なるほどこれを導入するための休業だったようだ。
でも割引クーポンは相変わらずの手渡し、そして
新しくなって戻ってくる100円引きクーポン。

あぁかつやよ、このクーポンの期間が切れるまでに
必ず戻れということなのか・・・。


こうして闘い終えて我が家に舞い戻った私を待って
いたのは「お腹くるピー」というこれ以上ない程の
満腹感であった。

もう食べられません。


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