雑記と私#76:人の縁(えにし)、地の縁
柴島(くにじま)。
大阪市内にある難読地名、難読駅である。
ここには淀川水系を代表する柴島浄水場があり、
大阪市北側の上水道を支えている。
(サムネは旧浄水場、現在の水道記念館。)
春先には桜並木の通り抜けなども開催されている。
ここは私の実家の最寄り駅から1駅の所にある。
といっても友達や知り合いがこの辺りに住んでいる
わけでもなく、訪れる機会はほぼない。
にも関わらず、何故かここには奇縁がある。
1つ目はこの方。
お笑い芸人で番組MCとしても活躍されている
M-1チャンピオン、フットボールアワー後藤 輝基氏。
彼は私の高校の1学年下の後輩にあたる(といっても
面識は無いが)。彼は柴島出身である。
2つ目は私の元カノの親族のお話。
パソコン専門店に勤めていた頃に半同棲していた
彼女。通勤時の電車のルート上に柴島があり日頃
通り過ぎていたのだが、ある時彼女がこんな話を
し始めた。
「そういや柴島に叔父さんが住んでんのよ。」
「ふーん・・・。」
「国語の先生やってんねんけどさ。」
ん?そういえばこのコの苗字って・・・。
「その叔父さん、奥さんは?」
「奥さんも先生してはる。たしか数学の。」
「・・・その奥さんって、天然パーマでちょっと
ぽっちゃりした感じの人?」
「何で知ってるん!?」
「いやその人、オレの中学ん時の数学の先生やわ。
ウチの弟もそうやったんちゃうかな。」
「そうなん?」
「いやーそうか、まさかとは思ったけど・・・オレら
結婚したらオレのおばさんにもなるんか?」
「エラい気の早い話やな。」
まぁその先生が親族になる事はなかったが。
3つ目は今の住まいと仕事に変わってからの事。
「K(私)さん大阪やったっけ?」
職場で知り合ったトラックの運転手が訊ねてきた。
「はい、そうですよ。」
「どの辺?」
「新大阪から車だと15分くらいっスね。」
「ほなウチの実家と近いな、ウチ柴島やねんけど
わかる?」
「え、めっちゃ近い、1駅隣りですもん。」
「あ、ほな商店街の中の豆腐屋知ってるかな?
おっぱい豆腐売ってるとこ。」
おっぱい豆腐。
その名の通り女性の胸の形をしたお豆腐である。
その商店街のちょっとした名物のひとつだ。
「知ってるも何も、よくお使いに行ってましたよ。」
「あれウチのおかんの店なんやけど。」
世の中広いんだろうか、狭いんだろうか。