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ONE OK ROCKのTakaさん「パニック障害」公表について
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私が一番好きなロックバンドのボーカル・Takaさんが昨日、パニック障害を公表した。衝撃だった。
公表したインスタライブでは「キングダム主題歌 パニック障害 東京都知事選について」と題し配信が始まり、パニック障害の公表を控えているからか、体調面からかはわからないが、最初にキングダムの主題歌の話をしているときは元気や覇気が感じられなかった。しかし、パニック障害の話が始まると、おそらくTakaさんの中でギアが2つ3つ上がり、急にはっきりとした口調で喋り始めたのが印象に残っている。
早く話したかったんじゃないかと思う。
Takaさんは「何年か前から」と、自身のパニック障害について話し出すと、すぐに「広場恐怖症」という聞き慣れた言葉が飛び出した。私も32歳の時にパニック障害を発症しており、「広場恐怖」というのは勉強していく過程で必ず出てくる症状の一つ。私自身、徐々に良くなってきているものの7年経過しても未だに乗り越えられていないのが現状だ。
Takaさんは、新幹線に乗る前にパニック発作がきて、ホームで2時間ほど、マネージャーさんと、ディレクターさんと、症状が治まるのを待ったと話した。
他の人はどう思ったかわからないが、まさに私にはめちゃくちゃわかるその状況に親近感が沸いた。それと同時に、Takaさんがパニック障害に苦しんでいるというショックと、自分と同じような症状を持っているという共感の気持ちとがごちゃまぜになって、昨夜は全然落ち着かなかった。
さらにTakaさんは、飛行機で移動する際も同様に発作が起き、ANAのスチュワーデスさんにも迷惑をかけたと謝罪した。それもめちゃくちゃ心情がわかる。
そもそも「数年前から」というところで私が驚いたのは、パニック障害になっているものの、それを物ともせず、普段通りの生活をしていることだ。私は未だに飛行機に乗ることはできず、もっと言うと、調子の良いときにしか出かけられないこともある。Takaさんは症状を抱えながらも日々飛行機移動している。やっぱり彼はどんな状況下に置かれてもヒーローだ。
彼は配信の最後で「心配はしてほしくない」と言っていたのも凄くわかる。下手に心配されると、意識がそっちにいってしまい、発作を誘発するおそれがあるからだ。
気にしないで、いつも通り接してほしい。そっけないときとか、しれっとその場からいなくなることとかあるけど、それは本当の自分じゃなくなってしまっているときで、それとなくわかってほしいけど、経験していない人にそれを求めるのは違うし、理解に及ばないことは、この数年で十分味わってきた。
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私は飛行機に乗って、地元を離れて仕事をしたり、観光したりするのを当面の目標としているが、それはとてもとてもハードルが高く、昨日まで叶えられる自信がなかった。でもTakaさんが公表してくれたおかげで、再び希望を持ちはじめている。
あと、Takaさんは狭いところに行くのが苦手だと言っていたが、他に苦手なところはないのだろうか。
一般論として、パニック障害を抱えた人が、それを隠して数万人の前でライブをするとなったら、真っ先に無理だと考えるのが普通。しかし、Takaさんが「数年前から」と言っていることからすると、ライブの度に自分を奮い立たせてやってのけているということだ。これは経験した人間からすると、とてつもない勇気である。
ただ、パニック障害と一言で言っても、その症状には個人差があり、また発症からどれだけ早く対処できるかでも、その後の生活に大きな差が出るとされている。
私は正直対処が遅れてしまい、多くの経験者よりも時間がかかっていると思います。
Takaさんも様々な症状と闘ってきた結果、ようやく人前でそれをオープンできるまでになったんだと思う。
きっと苦手なシチュエーションは「狭いところ」以外にもあったはずだ。いずれも、その状況に耐えて乗り越えてきたことがわかる。
結局のところ、パニック障害を乗り越える唯一の方法は、苦手な環境や状況にあえて身を投じることで、そこが安全だと体に再認識させていく他ない。しかし、たったこれだけのことを何年も、人によっては何十年も出来ずに、治らないと悩み、行動範囲にも制限がかかり、終いにはうつ病を併発して、生きる意味を見出せなくなる。かく言う私もその一人で、何度も死を考えたことがある。
今年パニック障害をもつ方向けの本を書くと決めて走り出したが、結局のところ、日々をやり過ごすのに必死で実際のところ進んでない。
今回、Takaさんの公表により、その作業の重要性を改めて確認できた今、私はまずその本の完成に向けて挑むこととする。
出版した暁には、キンドルにて安価で出しますので、パニック障害の方や、近くにパニック障害の方がいて、どうしたらいいかわからない方は、ぜひ手にとっていただきたい。Takaさんにもぜひ読んでほしいと思います。
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余談ですが、2022年に履歴書に「パニック障害だが一緒に仕事がしたい」と書き、ONE OK ROCKのスタッフ募集に応募しました。選考落ちでしたが、良い思い出です。
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Takaさん、また今度お会いできたら嬉しいです。
席の位置にもよりますが、映画館にも行けるようになったので、「キングダム」も観に行きます!
これからも頼りにしてます!