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インドネシアと給食無償化

こんにちは。
今日のテーマは、インドネシアと給食無償化についてです。  

インドネシアの給食無償化プログラムについて、以下にまとめました。
①概要と目標
②実施方法
③期待される効果と課題



①概要と目標
 プラボウォ大統領の看板政策である「無料栄養食プログラム」(Makan Bergizi Gratis、MBG)が2025年1月6日に190カ所で開始されました。このプログラムは、インドネシア全土の何百万人もの子どもたちと妊婦を対象としています。当初、国家栄養庁は最初の3か月で300万人の子どもたちを対象とする計画でしたが、実際の開始時点では約60万人が対象となっています。これは、インフラや施設の準備不足が原因だと専門家は指摘しています。しかし、2025年末までには1500万人が恩恵を受けられるようになると予測されています。このプログラムは、国立学校、私立学校、イスラム寄宿学校(ペサントレン)の全生徒を対象としており、幼児教育から高校までの幅広い年齢層をカバーしています。



②実施方法
 無料栄養食プログラムは、栄養サービス提供ユニット(SPPG)と呼ばれる190の拠点で実施されています。各拠点は約3,000食を提供する能力があり、26の州に分布しています。食事の内容は、炭水化物、タンパク質、ビタミン、水分など、生徒の栄養ニーズを満たすよう設計されています。例えば、タンゲラン・スラタン市の学校では、ステンレス製の容器に入った米、鶏の照り焼き、豆腐、インゲン豆の炒め物、オレンジが提供されています。配布のスケジュールは年齢によって異なり、幼児教育から小学2年生までは午前8時、小学3年生から6年生は午前9時30分、中学生と高校生は正午頃に食事が提供されます。



③期待される効果と課題
 このプログラムは、単に子どもたちの栄養ニーズを満たすだけでなく、教育、健康、社会福祉に大きな影響を与えることが期待されています。このプログラムは、子どもたちの栄養状態の改善、健康の向上と免疫力の強化、学習への集中力と意欲の向上、社会的セーフティネットの強化などのメリットがあると言われています。しかし実施には課題もあり、当初の目標を大幅に下回る対象者数や、インフラの準備不足などが指摘されています。また、プログラムの持続可能性や、長期的な財政負担についても懸念が残っていまs


以上です。それでは皆さん良い一日を。

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