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音楽の新しい聴き方。~視覚芸術×音楽~

序文

今から紹介する理論は聴覚芸術だけでなく、視覚芸術の知識を必要としているため、その分野に精通していない者はかなり分かりずらい文章かもしれない。分からない用語があったら逐一調べて理解を深めて欲しい。下記の理論は私(岡本)独自の理論である。

永遠的モアレの有限性質
(The finite nature of eternal moire)

 規則性のある異なる性質を持つ物が干渉することで、一方に囚われない永遠性を担保しつつ、時間による制約を受けることで有限的な側面を持つようになること。永遠性と有限性がモアレと時間により共存すること。聴覚芸術にのみ当てはまる。
 下記に示す「音楽のモアレ的要素」に見られる。殆ど同義だが、時間という観点において芸術的に表された言葉である。

(例)ストラヴィンスキー 『春の祭典』、バルトーク作品、ラヴェル作品、ジェルジュ作品、Perfume『ポリリズム』、H TO O『Cycle』、「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」のオープニング、etc…

音楽のモアレ的要素
(Moiré elements in music)

 異なるリズム、メロディ、ハーモニー、または音響的な層が重なり合うことで、干渉や新しい聴覚的パターンが生まれる現象を指す。これは視覚芸術におけるモアレ(干渉模様)の概念を音楽に応用したもので、同じ音素材でも、聴き方や重ね方によって全く異なる印象を生み出す。下記の6要素によって産み出される。

1,ポリリズム
2,フェイズシフト
3,ドローン(持続音)
4,カノン構成
5,電子音楽における周波数の干渉
6,周期的なクロスモーションによる特殊和音*

*「周期的なクロスモーションによる特殊和音」とは、音型の交差、クロマティックスライド的効果、シェパードスケール的効果を総称している。特徴として、ポリフォニーや一部カノン構成と被る。                

 6要素の特徴として、非固定性、複雑性、永続性があげられる。視覚芸術のモアレと同様、聴き方によって様々な解釈が産み出される。

追記

私自身このような独自理論を紹介することは初めてなので、加筆する点、修正すべき点があれば教えて貰えると大変嬉しいです

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