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働き方改革フェーズ1の成果

 同一労働同一賃金は、働き方改革の目玉でした。しかし、様子見をしている企業も多いそうです。なぜでしょう。
 確かに、ボーナスと退職金を契約従業員に払わなくていい、という最高裁の判決はインパクトがありました。しかし、それだけではないと思います。法律の構造です。裁判で勝った従業員は賠償を受けられますが、人事制度が間違っていたということにはなりません。裁判に参加しなかった従業員が同じ賃金を受けるには、自分で裁判に勝たなくてはならないのです。
 もっとも、手当類の整理は進みました。基本給に一本化が進んでいます。今後は基本給の違いを職務や評価の違いで説明することが焦点になるのではないでしょうか。これは同一労働同一賃金の成果だと思います。