子育ての不安を家庭科で解消 家編#2



専門家「では、宿題です。前回は、住まいの役割について 考えてもらいました。(以下の前回投稿参照)

今回は向日葵さんが住んでいる家に潜む危険性を探してきてください。」

向日葵「危険性? 」

専門家「はい、子どもや高齢者の方が住む上での危険性をお風呂場、階段、ベランダで探してきてください。

家に帰宅
向日葵「と、言われてもなかなか見つからない。でもなぁ、何もないじゃ、専門家も納得しないか、、、」

結局何も分からず専門家との約束の日に。
専門家「何か、見つかりましたか?」

向日葵「いえ、お恥ずかしい話ですが、何も、、」

専門家「そうですか、では、私についてきてください。」

と、いい、車で20分くらい移動して、ある建物に入った。 

専門家「では、耳栓、肘用と膝用のサポーター、手首と足首のおもり、つえ、ゴーグル、手袋を付けて、ついてきてください。」

そう言われ向日葵は、全部を身につけ、専門家について行こうとするが、専門家がどこにいるか分からないし、体も思うように動かない。

仕舞いにはバランスを崩し転んでしまった。

専門家「今、高齢者なら骨折をしています。高齢者が骨折してしまうと、その後の治療は長く、身体的にも精神的にも大きな負担になってしまいますよ。

今向日葵さんには擬似高齢者体験をしてもらいました。手すりのない階段や、ちょっとした段差は高齢者にとっては大きな壁になります。」

向日葵「では、どんな家を意識すれば良いのでしょうか?」 

専門家「では、説明しましょう。
高齢者は、向日葵さんに体験してもらったように平衡感覚や視力が低下します。

なので、私たちよりもつまづきやすくなります。簡単に言うと、段差をなくし、転びにくくすればいいんですよ。

その他にも、ヒートショックという言葉をご存じですか?」


向日葵「恥ずかしながら…初耳です。」

専門家「ひと言で言うと、寒暖差による血圧の急激な変化です。それによって心筋梗塞などを引き起こすこともあります。」

向日葵「えぇ…」

専門家「暖かい時期より今のような寒い時期に増えてきますね。寒い脱衣場から裸のまま熱い湯船に入ると、どうなると思いますか?」

向日葵「うーん、血液の流れが急に良くなるというか、一気に温まりますよね。」

専門家「そうです。それによって最悪気を失って溺死することもあるんですよ」

専門家「というようにですね、住まいは安心を与えてくれると同時に危険性ももたらす可能性があるのです。」

向日葵「なるほど、うちも2世帯なので注意しないといけないですね。」

専門家「そうなんです。でも危険性にばかり目を向けていると自分たちが求める生活もできません。そこで、家族がどんな家に住みたいかを聞いてきてください。」

今回のお話のポイント

  • 高齢者にとっての大きな壁を取り除く

  • 風呂場、階段、廊下には危険性がいっぱい


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