本の紹介⑫森百合子
「探しものは北欧で」
最近のブーム、北欧。
そんなブームにちゃっかりと、でもしっかりと、乗るミーハーな私。
いや、乗りこなしているとまで自負している。
以前までの流行からはしっかりと乗り換えて。
というのも、
マリメッコの話題になれば、花柄を求め。ムーミンが可愛いと聞けばポップアップストアへ。
サウナが人気らしいと聞けば、近所のサウナへ。
気付けば家には北欧グッズがずらり。
週末にはIKEAでミートボールを。
もう行かなくても満足できるのでは?と、思うほど北欧感を充実していた私。
そんな折に見つけたのが、本屋の北欧コーナーにあったこの一冊。
ミーハーとして、ブームを乗りこなしていたつもりでしたが、読む続けてバッサリ。
北欧恐るべし。
というのも、読み進めれば進めるほど、北欧の奥深さに感嘆。
北欧の魅力と、自分の勘違いに。
よなよな数ページずつ読み進める。決して一気に読めない。
だって一つひとつの物語が魅力的で、北欧の旅に出たいという気持ちが余計に強くなり、ソワソワして続きを読めなくなるから。
食に、人柄に、家具に、自然に。
あー、実際に見てみたい!食べてみたい!地元の人とおしゃべりしてみたい!サウナに入って海に飛び込みたい!
様々な「したい」が溢れる。
今すぐ荷物をまとめて出発したくなる。
この本を読んで、北欧に到着して第一声はこれで決定。
Kanelbullar och kaffe, tack.
わざとらしくではなく、地元の人のように、小慣れた感じで言える日が来ればいいな。