日記#17

徹夜した朝の無音が辛くて音楽を掛けようか迷った。けれど日記を書くことを選んだ。
何故かは知らない。よく分からない。
徹夜してるからもう頭が回らないんだ。
あぁ頭が回ってないのはいつもの事だった。

どうせスキだって来ないだろうし不貞腐れながら書くよ。

さっき電気もつけず洗面台の鏡を見たんだ。
何も映ってない様に見えた。
わざと曇らせて拭いて見ようか、本当に何も映らなくなるかもしれない。拭いた景色事、全て終わるかもしれない。でもそんな勇気は僕には無いから出来なかったけど。
瞳に反射した自分は空っぽなんだと思い知らされたね。大切な物が有るのは確かで、変わることは無いんだけれど、もう僕は居ない。
曇っているのは僕の瞳なのだろうか。
目を擦ってみても何も変わらない。

なんで今日は一人称が僕なんだろうね、いつもは大人ぶって私なんだけど。
さて、僕と私のチガイって何かな。
キを付けるのが正解か。
そんな事はどうでもいいか。

なんて退屈な日記だろうか。日常はこんなにも楽しいもの達で溢れていて鮮やかなのに。
何故僕は空っぽになってしまったのだろうか。
答えは探しても、こんな徹夜明けのボケた脳みそじゃあ答えなんて見つからないか。
きっと起きたら空っぽじゃなくなってるんだろうな、そうであってくれないと困るよ。
流石に無職をし過ぎてるからさ。
空っぽのまんまじゃ働けないよ、多分。

もう目が充血してきて上手く文字も見えやしない。でも昼間に寝られるのは嬉しい事だね。
だって最近は昼間に起きてたって苦痛なんだ。
こんなにも楽しくて美しくて有限な世界を僕は無限だと思い込んで、いつもつまらない方を選んじゃうから。
夜にずっと起きて、知らない他人達と話して、こんがらがった縁を結びまくってもうグチャグチャさ。ここじゃフォロワーも増えないのにそんな所ではドンドンフォローされていく。
本当の僕じゃないのに。
自慢なんかじゃない、むしろ恥ずかしい。
そのフォロワー達じゃない、僕が、僕自身が恥ずかしい人間だ。本当に。

どうせまた本当の僕じゃないから限界が許可もなく、この心と体を不自由にする。
そしてこんがらがった縁を全て断ち切って、また僕を孤独にさせる。
良い縁も悪い縁も全てグチャグチャだから。
ネットの世界だけの話なんどけどね、僕の中のネットの世界が大きくなり過ぎている。
書いていて、「なんて馬鹿馬鹿しい野郎なんだ、さっさと我に帰れ」って自分でも思うよ。
でも駄目なんだ。今は。
本当はネットの世界じゃない、この世界が大好きなのに。いや、どっちも大好きなのに。
全部、全部、こんなにも好きなのに。

ネットの世界でも、この世界でも
本当の僕を見て欲しいのに、本当の僕を出したら怖くて目を閉じちゃうから、誰が本当の僕を見てくれているのか、確認が出来ないんだ。
でももう判別つかなくなってきちゃったよ。
本当の僕とは、仮の僕とは、本当の私とは、仮の私とは。
わかる事は、この誰にも分からない問いがネットの中だけに漂い続けるだけ。

フワフワ ユラユラ プカプカ

わがままな僕はそろそろ寝た方が良い。
起きたらきっと、この日記を見て赤面するんだろうな。これはちょっと面白いから楽しみだ。


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