シンザン記念 最終考察

【予想の前提】
金杯の回顧で書きましたが、トラックバイアスが今の中京では大事です。
今の中京のクッション値は8.9。
馬場の内側はもう痛んでおり、タフさが要求されます。
今回のレースでは、瞬発力に優れたスピードタイプの馬ではなく、
長くいい脚を持続できるスタミナタイプの馬から買いたいです。
古馬のレースだと馬のタイプが分かっているので、
スタミナタイプ、スピードタイプは分かりやすいです。
では経験が浅い3歳馬でどのように判断するのか。
それはレースラップですね!!
レースラップを見れば、どういう競馬で勝ってきたのかが分かるので、
それを踏まえながら予想をしていきます。

【本命】
13番 レーヴブリリアント (松山)
→新馬戦で破った2,4着馬は次走のひいらぎ賞で2,3着と
 新馬戦のメンバーレベルは高いです。
 ちなみに、このひいらぎ賞ですが2歳戦のレコード時計です。
 ターコイズSよりも0.8秒早い時計を出しているので、
 ひいらぎ賞のレースレベルは異次元ですね。
 ちなみに、このレースの4着馬だったティラトーレは
 展開が向かない中、本日のフェアリーSで2着に好走。
 これもひいらぎ賞組の強さを物語っていますね。
 ここまでを踏まえると、ひいらぎ賞の2、3着馬に勝ったこの馬も 
 非凡な存在ではないか?と思いますね。
 新馬戦はラスト3ハロンは11.8-11.3-10.9の加速ラップと
 優秀なレース内容ですし、高い評価をしなければいけない馬かと。
 
 前走のベゴニア賞は、イン前有利を後方から上がり最速で4着。
 また1番人気ということもあり、勝負所で外に出すことができず。
 最後の直線は伸びないインをずっと走らせられていました。
 それでも前半400mからラストまで11秒台のラップを持続しており、
 上がり最速を出しているので、馬の能力は非常に高いです。
 また、このベゴニア賞の勝ち時計は前日の2勝クラスより早いです。
 2勝クラスの勝ち時計は1.33.7、レーヴのゴールタイムは1.33.8。
 勝負所で伸びないインを走っていたことを踏まえると、 
 スムーズに走れていれば古馬2勝クラスでも通用する馬ですね。
 また、前提に挙げたように今の中京で求められるのは
 瞬発力よりも持続力。まさにベゴニア賞の内容ですね!
 前壁の心配もありませんし、スムーズに追走できれば外から
 長くいい脚を使って差し切りまで見えています!
 
 元々この馬はNFの生産馬でデビューから2戦ルメールが騎乗していました。
 NFとしても素質馬の証として、ルメールを騎乗させていると思います。
 今回は前走の負けとルメールの乗り替わりで人気が落ちるので、
 絶好の狙い目だと思います。
 ルメールは休暇中で、ルメールがいたら継続騎乗していると思いますし、
 中京の松山ジョッキーなら乗り替わりもプラスです。

 気になるのは状態面ですが、この馬の調教過程は素晴らしいですね。
 そもそも3日間開催+年末年始の変則日程もあり、 
 厩舎の調教パターンが変わっている馬もしばしば。
 そんな中、この馬の調教過程を見ていくと、
 12/31・1/6に坂路追い切り。加えてCW追い切りを1/3に実施。
 わざわざ大晦日に調教を行ったのは、「この変則日程でも出来ることは全部やっておきたい」という厩舎の意図を感じます。
 最終追い切りは金曜日に敢行。田中厩舎の勝負仕上げパターンは
 「1週前に坂路調教で60秒以内の時計を出す、最終はウッドで追い切り」
 月曜日のレースから逆算された調教過程です。
 予想ファクターに調教を入れている方であれば、
 この変則日程で、ここまで勝負調教を施したのは感銘を受けるのでは!?
 感情論ですが、ここまでやって負けたら仕方ないと思いますし、
 この厩舎の努力が報われてほしいという気持ちに駆られましたね。
 
 まとめると、NF生産馬、ルメールのお手馬だが中京得意な松山くんに乗り替わり。新馬戦でHレベルなひいらぎ賞2、3着を破っている。
4着はフェアリーSで好走。ベゴニア賞のレースラップはいかにもな持久力タイプ、今の中京馬場にマッチする、加えてレースレベルも古馬2勝C。
枠順も外枠だから揉まれる+前壁の心配もない。
追い切りの過程は、変則日程であれ田中厩舎の勝負調教を施されている。
 買い要素がありすぎて、この馬を本命にしない理由がないですね。

【2列目】
1番 マイネルチケット (戸崎)
→今回はこの馬を対抗に。
 新馬戦はマスカレードボールの2着に好走。
 マスカレードボールはアイビーSを快勝する素質馬なので、
 その馬の2着ならば負けて強しの競馬でした。
 次走の未勝利戦は上がり最速で快勝。
 2走前のサウジRCは稍重の外差し馬場をインで先行して3着と
 展開が向かない中で好走。
 前走の京王杯は上がり最速を出した馬が1,3着に来る差し展開を
 同じく先行して2着に好走。
   馬の能力は非常に高いです。勝ちきれないにしても
 展開問わず馬券内には来るという抜群の安定感がある馬なので
 軸には最適ですね。調教も自己ベストを更新しており、
 上積みもあるので、サウジRC組には逆転できるかと思われます。
 春に向けて賞金加算が必須な馬なので、ここは勝負ローテですね。
 乗り替わりが多い中、戸崎ジョッキーの継続騎乗もプラスです。
 問題は今の中京の馬場が差し有利に変わっているので、
 今回も展開は向かない可能性はあります。
   結局、何かに差されてしまい勝ち切れないかなと。
 本命にしなかったのは枠順です。
 理想は中枠ぐらいが良かったんですよね。
 今はインが傷んでいるので、最後は外に出す必要がある。 
 先行馬が多いので、内に閉じ込められると最後の直線で伸びを欠いてしまう。
 不安点も多いので、対抗までの評価に落としました。

8番 アルテヴェローチェ (川田)
→中京で川田に逆らってはいけません。
タイム指数はメンバー中101とTOP
JF勝ち馬のアルマヴェローチェが100なので、
G1でも通用する能力があります。
ちなみにサウジRCでタイム指数3桁を出したのは、ダノンプレミアム、サリオス、グランアレグリア、この3頭だけで3頭ともG1馬です。
単純な能力ならメンバー中で抜けています。
強いて不安を上げるなら気性面です。
朝日杯の敗因はこれですね。パドックでチャカついており、
明らかに幼さが目立ちました。
レースが始まっても折り合い専念で位置を取れず。
ポジションが後ろになってしまい、最後だけ伸びるも5着でした。
こういう馬は当日のパドックによりますし、軸には出来ないですね。
馬の能力は高いので、人気も落ちないですし
川田が乗るとなるとオッズ妙味はないです。
この馬に関しては買わないといけない、という義務感ですね。
 
15番 ウォーターガーベラ (団野)
→今回はこの馬を穴馬に。
    新馬戦でビップディジーの2着馬だった馬です。
 ビップディジーは外からスムーズに差し切り勝ち。
 この馬は終始インで詰まっており、何とか馬群を縫ってきて2着。
 一番強い競馬をしました。詰まるロスがありながらも
 ラスト3ハロンは加速ラップを刻んでおり、優秀な競馬でした。
 このビップディジーは阪神JFで2着と牝馬世代上位。
 詰まる不利がありながらも、その馬と0.2秒差ならば重賞でも通用するかと。
 次走の未勝利戦は先行して快勝。
 2走前のファンタジーSは不良馬場で度外視。
 前走のつわぶき賞はロスが多く前壁なので参考外。
 全くレースになっていませんでした。
 それでもアドマイヤズームに勝っているテレサと同じ末脚を使っているので、
 評価はできる内容でした。
 今回は全く人気しないとは思いますが、新馬戦と同舞台で長くいい脚を使うこの馬には、距離延長は歓迎です。
 前走と違って鞍上強化+外枠なので前詰まりを心配する必要はなし。
 新馬戦の競馬からも、いかにもな持久力タイプなので中京はマッチします。
 ちなみに、ウォーターリヒトの妹ですね。
 金杯を好走した血統なので、今の中京が合わない訳ないです。
 定年間近の河内調教師なので、馬も重賞を取りに来るためにちゃんと仕上がってるのも好評価です!

【3列目】
2番 タイセイカレント (武豊)
→サウジRCのタイム指数はアルテヴェローチェと同じ101。
JFの勝ち馬がタイム指数100というのを踏まえると、この馬もG1級ですね。
サウジRCは、出遅れが功を奏して控えて脚を溜める競馬。
上がり最速で2着に好走しました。
前走の朝日杯は大外枠で馬がかかってしまい、後方から折り合い専念。
展開が向かず凡走でした。
今回は左回りに変わりますし、今の中京なら控えて差す競馬でも好走できる。
おそらく豊さんへの乗り替わりは、折り合いをつけるための教育騎乗だと思うので、勝負気配はないと思っています。
根拠は、調教の減速ラップですね。
G1から間隔が近い出走なので、上積みはないとしても出来落ちの可能性あり。
おそらく状態は万全ではありません。
あくまでも、ここを目標ではなく、次走への教育だと思うので
4番人気、今の中京なら危険な人気馬です。
ただ、こういう馬で豊さんが着狙いをすると3着とかにひょっこり
こさせたりするので、3連系なら買わない訳にはいかないんですよね・・・

4着 リラエンブレム (浜中)
→新馬戦の4,5着馬は次走の未勝利を勝ち上がり。 
 新馬戦のレベルは高いと見ていいと思います。
 その新馬戦では、外を回してほぼ馬なりで余裕の勝利。
 全く底を見せていないです。
 ちなみに、この馬が新馬戦で出したタイム指数88。
 出走できていれば、1,2番人気だったマイエレメントは
 前走のタイム指数が87。新馬からの伸び代を考えても
 今日のエリカのように、いきなり重賞で通用してもおかしくない。
 未知数すぎるので相手には買っておきます。
 ただ外から捲っていく競馬の方が、いいと思うのでこの枠順はマイナスして
 抑えの評価にしています。外枠なら2列目に入れてました。

5番 ジーティーマン (藤岡)
→調教が一番良いと思ったのは、この馬です!!
 これは相手には買わないといけないですね・・・
 自己ベストを更新していますし、余力がありながら加速ラップでした。
 これは前走からの大幅な上積みが見込めます。 
 モーリス産駒なので、気性が悪いところもあり距離短縮はプラスかなと。 
 前走の大敗で人気も出ないでしょうし、調教もいいので抑えては置きます。
 ただこの馬は瞬発力タイプだと思うので、今の中京なタフな馬場が合うかどうか・・・
 調教がいいからといって、過信はできないですね。
 調教をあまり予想に入れない方は消しでもいいと思います。

6番 カラヴァジェスティ (池添)
→前走の新馬戦は出遅れたものの差し有利展開が向いての勝利。
 素直に評価できる内容ではありませんでした。
 ただ多頭数の競馬を経験しているのはプラス。
 ラスト2ハロンは10.9-11.1と時計は優秀でした。
 加速ラップではありませんが、戸崎ジョッキーは勝ちを確信して、
 最後はノーステッキなんですよね。
 なのでちゃんと追っていれば、加速ラップにはなっていたかなと。
 リラエンブレム買うなら、同じ底を見せていない
 この馬も買わないといけないかなと。 
 未知の馬なので相手には入れておきます。
 絞る派の方は消しで良いと思います。

9番 リカントロポ (菱田)
→まさしく、今の中京にマッチする馬だと思います。
 新馬戦は出遅れで4着に敗退。
 直線で前が詰まったので、スムーズなら馬券内は来てました。
 次走の未勝利戦は、外差し馬場を1枠1番で終始伸びないインを
 走って3着なので、ここも評価できる内容。
 ここ2戦を踏まえ、スムーズなら勝てるのになーと思っている中で、スムーズに競馬が出来たのが前走でした。
 結果は5馬身差の圧勝! 馬の能力は高いと思います。
 乗り替わりが気になりますが、冷静に考えて田口くんより菱田くんの方が
 上手いので鞍上強化です。人気もないし買いたいですね。

10番 ゴールデンカイト (ルメートル)
→今回が初のダート戦。いきなりの重賞は不安です。
 ただ今の中京の馬場で求められるのはスタミナ・パワーなので
 未知の魅力を信じて相手には買います。
 この馬の前走をよく見てみると、芝スタートでも行き脚がついて
 好位を取れているんですよね。
 なので芝替わりも合うのでは?と仮説を立てています。
 戦ってきた相手は強くないので、単純に能力が劣っている可能性も 
 ありますが、馬場適正はあるので相手には買いたいです。
 ルメートルは不安ですね。

11番 メイショウツヨキ (友一)
→正直、この馬を買いたいのは血統ですね。
 シニミニ産駒の外枠、距離延長は買いらしいです。
 前走のききょうSは瞬発力勝負が向かず。
 好位ポジションからの押し切りが、この馬の好走パターンに
 なると思うので、持久力勝負になる今の中京なら巻き返しもありそう。
 人気もないなら相手には買っておきます。

12番 ラージギャラリー (望来)
→この馬が逃げると思うんですよね。
 自分ごとですが、今の中京で逃げ馬が残るわけがない。
 と思って中京メインでグランテストを切りました。
 そしたら3着にきて馬券を外したんですよね・・・
 (ホープフルサインがくれば200倍あったのに・・・)
 今日の反省を踏まえ、おそらく逃げるであろう
 この馬は馬券内に入れます。
 元々折り合いが不安な馬だったので距離短縮が成功。
 前走のレース後にルメールがダートでも良さそうとコメント。
 ということは明らかなスタミナタイプ。
 今の中京はマッチしますね。人気薄の逃げ馬は買わないとダメです。

【消し】
3番 アクルクス (幸)
→前走の1勝クラスは、勝ち馬のキャッスルレイクと0.8秒差。
 さすがに負けすぎです。
 0.3秒差で先着された4着馬が、次走の万両賞で
 初芝のポットドンナーに負けていることから、
 この馬の逆転はないと思います。
 前走の内容を見ても、距離延長はプラスには働かないですし、
 素直に消しでいいかと。

 7番  オンザムーブ (Mデムーロ)
→メイショウツヨキに力負けしている時点で買いたくはないですね。
 2走前もアドマイヤズームに1秒差以上付けられているので、
 馬の能力も重賞では足りないかと。
 厩舎コメントをみると、まだ完成途上。 
 今後につながる競馬ができれば、と弱気な発言をしているし
 ここは試しの1戦かと。

14番 アーリントントロウ (西村)
→なぜマイルなのか?と思っている馬です。
 小倉2歳Sの時には、「スプリンターとして期待」とコメントしていたので、
 ここに使う理由が分からないんですよね。
 ファルコンSでいいのに・・・という意見ですね。
 1400m戦でレコード勝利をした馬で,マイルは長いかなと思います。
 自分の中では、使いたいレースがないから一戦使っておこう!
 というぐらいの感触なのかなと。
 この馬は追い切りの過程が変わっているのも気になります。
 今までは坂路加速ラップで調教をしていたのに、
 今回は一転してウッド追い切り。時計自体は良いので状態面の不安は
 ないのですが、いつもの追い切りではないことに違和感があります。
 極め付けは大外枠ですね。
 ただでさえ距離不安な馬が大外枠は最悪です。
 朝日杯でも話しましたが、小倉2歳Sはメンバーレベルが低いので
 別に消しでいいかなと思いますね。

【買い目】
自信があるレースなので、勝負に行こうと思います!
(3歳戦なので、本当は勝負したらダメです!)

①3連複F
1列目:13
2列目:1,8,15
3列目:1,2,4,5,6,8,9,10,11,12,13,15  (計27点) 100円

②馬連 
軸:13
相手:1,8,15  (3点)2000円  計:8700円で勝負!


 
 

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